74話 ページ27
____カランカラン
落ち着いたトーンの心地の良い鈴の音が響いた。
「いらっしゃいませー」
洗い物を止めて、音の方向へ目を向けると、
「よっ！」
「まだやってる〜？」
「はぁ、カレー食いてー」
見慣れた3人がぞろぞろ足を踏み入れて来た。
「ちょっと、もう閉店なんですけど。」
「なんて言いながらもコーヒーの準備してくれるのな」
もうすぐ日付が変わる時刻。
「俺らにとっちゃcloseはwelcomeだから」
「中学単語からやり直してきな。」
高校生の頃より一段と様になってるウィンクを払って、私は3人にコーヒーを出した。
そういえば今日もニュースでやってたっけ。
「烈怒頼雄斗と、チャージズマ、セロファンの3人がヴィランを倒した。ってね」
「いやー、照れますな」
「事務所近いしサイドキックよりサイドキックだよな」
「ちょっと意味わかんない。」
学生時代からあまり変わらない声。
まぁ、背丈も伸びて、顔立ちは少しだけ大人になったかな。
「マジヤバかったよな、マジ俺ワンチャン三途ゴーだったわ。その後瀬呂のテープに絡まる切島草」
いや、こいつだけ語彙力が大人になるどころか退化してるわ。
「いや生放送でウェイになった奴に言われたくないぜ！」
「言うな…」
「なにそれ私知らない。詳しく。」
私もコーヒーを淹れて、カウンターに並ぶ瀬呂の隣に腰掛けた。
「URL送っといた」
「ありがと」
仕事が早いぜ。
「動画まで出てんの！？俺明日から街に出れねぇ…」
「元気だしなよ上鳴、今10代女子から人気なヒーローにあんた名前上がってるから」
「マジ！？」
スマホを眺めながらそう言うと、案の定敏感に反応した。
「俺何位くらい！？」
「んー…サイトによって3位だの5位だの…2位もあった。」
「1位に書いてよ！！」
ダンッッと机を叩く上鳴。
「1位誰？」
「うーん…轟はバカみたいに女子ウケ良い。」
「おー、マジだ。
ショートかっこいい！
助けてもらった！
テレビで視界と話噛み合わないの萌
母性本能が…ッッ
変わらぬイケメンだな」
瀬呂は苦笑いしながらスマホを眺めていた。
「でもまぁ、よくニュースになんのはこいつよな」
瀬呂の見せる画面には
「あら、よく知った顔だわ」
私の幼馴染
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きゅうり - お幸せにぃぃぃぃ！！！ (2022年3月29日 12時) (
レス) id: bfccae0caf (このIDを非表示/違反報告)
納豆ジュース(プロフ) - とっても面白くて、文才がある方だなと思いました！2人の子供の話とかも見てみたいなと思ってしまいました！可能なのであれば、続編（子育て編）なども見てみたいです！この作品を作ってくださり、有難うございました！ (2021年2月22日 20時) (レス) id: 0ac0062b99 (このIDを非表示/違反報告)
btobsjcpily(プロフ) - めちゃくちゃ素敵な話しでした！！私も爆豪と結婚したいっ！！ (2020年12月8日 12時) (レス) id: aee8efac93 (このIDを非表示/違反報告)
爆豪ファンクラブ - ですね〜 (2020年11月9日 21時) (レス) id: 0ceb3868db (このIDを非表示/違反報告)
夜桜 - 爆豪の奥さんなったら幸せやろなぁ (2020年11月9日 21時) (レス) id: ab2e31f108 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：だむい
| 作成日時：2018年12月8日 1時
