えっとライバルですけど……???4【wrwrd!】 (ページ30)

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我儘ページ30

sho「Aッ」

『……シャオちゃん…？』

私の名前はもう

貴方に呼ばれなんてことは

無いと思ってたのに、

『…どうしたの？』

私は嬉しかを耐えて、

ただ貴方を見つめる。

貴方は私に近づいてくる。

sho「"俺はお前一筋だから"」

『！』

sho「ほかのやつなんて興味無い、俺は昔っからお前一筋なんだよ。だから、…お前の本音も聞きたい。」

『…私は、本音……シャオちゃんには他の子のところに行って欲しくないし、奪われたくないし、私だけを見てほしい。でも、これじゃ重いだろうから。…そして私っていう存在はもう無いんだし。』

sho「…そんなこと言わんといて…？」

『…っ事実だもん』

sho「それはお前の"中"でやろ？」

『…』

sho「他の奴らはお前の存在忘れてへんよ。お前のことを必ず考えてる」

『っ!!』

私の存在はまだ消えてなかった。

そう確認できた時、

嬉しくて泣いてしまった。

彼は私を引き寄せて

胸を貸してくれた。

sho「お前、本当に大切にされてるよ。」

ただそっと背中に腕をまわして、

ぎゅっと抱きしめて

彼はそう言う。

彼は今の私の顔を見て

笑うかな。

『っ、シャオちゃんのばかっ…』

sho「なんとでも言いや。俺はなんとも思わん。」

『っ』

sho「んー…じゃあおまえは、俺の事大好きなお馬鹿さんな？」

私の涙を拭き取り

悪い笑顔で言う彼、

『ん…、じゃあ、シャオちゃんも、』

sho「せや、お前のことが大好きな、……いや"愛してる"馬鹿だよ。」

『…っ、なにそれ笑』

私はまた涙を流して笑った。

sho「…やっと笑顔になった」

彼は安心したように、

ぎゅっとだきしめる。

sho「俺やっぱお前の笑顔が1番好きやわ。」

『…ふふ』

sho「…もし生き返るんだったら。」

『んー』

sho「Aと"身近な関係"がいいな」

『そーだねぇ』

生まれ変わっても、

貴方が"彼氏ならいいのに"

そう思う我儘な自分を許して。

そう思いながら、

私はぎゅっと抱きしめた。