えっとライバルですけど……???4【wrwrd!】 (ページ29)

今日:29 hit、昨日:12 hit、合計:8,588 hit

うそだ。ページ29

sho「今日も来たで」

『ん、いらっしゃーい』

悪周期から、

シャオちゃんは

わたしが見えるようになったらしく

墓参りに来るようになった。

sho「今日は何話そうか」

『んー。そうだなぁ。あ、皆プールの時期じゃん。いいね』

sho「あー、せやなあ。でも俺は行かへんかな」

『？なんで？シャオちゃん、沢山女の子に誘われるんじゃないの？』

sho「……ま、まぁ？誘われるけど？」

焦ってるなこりゃ。

『本当のこと言うてみ？』

sho「……誘われるけど…。その。断ってる」

『え？』

sho「…きっと楽しいと思う。でも。」

sho「お前を傷つけたく無い」

『…』

私のためを思って断っている彼。

私の事なんてもうどうでもいいのに

『シャオちゃん、もう、いいんだよ』

sho「……っえ？」

『私のことは気にせずに、気になる子がいるならその子に集中しなよ』

sho「なんで。？」

『…』

私は彼に微笑みかけるだけ。

『……ね？』

sho「……う、うん…」

うそだ。

私だけを見てほしい。

私だけを愛して欲しい。

他のところには行かないで欲しい。

他の子に取られたくない。

『(冗談にも程があるよね)』

自分。素直にならなきゃ行けないのに。

なんでなれてないんだろうか。

なれるように頑張らなきゃ。

私はそっと下を向いた。

涙が零れる前に。

彼の前では泣かないって

決めたんだもん。

泣いちゃダメだよ。

『…なに、話そっか』

sho「…ね、」

『…いつもなら出るんだけどね』

sho「……ごめん、俺、帰る」

『あっ、うん…』

sho「…じゃあ」

＿＿

『…はあ』

あの日からずっと彼が

現れなくなった。

素直に気持ちを言ってれば

こんなことには。

『まあ、今更遅いんだろうけどね。』

なぜ後悔ばかり残るのでしょう。

私がここにいられるのも

あと＿＿なのに。