第四十七話 ページ3
(半ば無理やり連れられて)海に出て数日｡ようやく島が見えてきた｡
エース君はというと､お腹がすきすぎてダウンしている｡
『ほら､エース君起きて｡島が見えてきたよ』
「マジか!行くぞ!!」
復活が早い｡食欲は本当に異常なんだから｡
入江に船をとめて､島に降り立った｡
街は活気づいていて､いろんな店が出ているのが見える｡
「すごーい!」
『どこのお店に入るの？』
「そうだなァ……」
エース君は､一際賑わっている店を指さした｡
……こういう勘は結構当たるんだよね､エース君｡
店の中はかなりの人がいて､美味しそうな匂いに私もお腹がすいてきた｡
「さーて､何頼むかなァ」
「母さん､僕これ食べたい」
『ちょっと量が多いね…私と一緒に食べようか』
「うんッ!」
エース君は肉系の料理やチャーハンを大盛りで､私達はいろんな料理がプレートに乗っているものを頼んだ｡
はぁー､お腹すいた｡
「おーおー､イイ姉ちゃんがいるじゃねェか」
突然そう声をかけられ､肩に腕を回された｡
酒臭い息が顔にかかって気持ち悪い｡
「おいてめェ!!千紘から手離せ!!」
エース君が声を荒らげても､男の人は気味の悪い笑みを崩さず私から腕を離さない｡
『その手を今すぐ離してください』
「威勢がいいねェ｡まァ､そっちの方が可愛げがあるってもんだ」
『私､見ず知らずの人に馴れ馴れしく触られるの嫌なんですよ｡早く離してくれませんか？』
「この…!!言わせておけば!!」
男の人が拳を振り上げる｡
「ぐあぁっ!!!」
エース君の足が男の人の顔にめり込んでいる｡
「千紘､大丈夫か？」
『う…うん』
「エース兄ちゃんすごいッ!」
失神してる……一発K.O.ですか｡
周囲の人達が拍手をしている｡さっき注文したウェイトレスさんが来た｡
「助かったよ｡アイツ､結構迷惑なやつだったんだ」
「気にすんな｡ムカついたからやっただけだし」
「お礼に食事代は奢るよ」
『えっ』
「いいのか!!?」
目を輝かせるエース君｡
『いいんですか？』
「あァ｡アタシもスッキリしたからね!」
太っ腹なお姉さんだなぁ｡美人だし｡
まあ､出費を抑えられるならありがたく奢られよう｡
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ナーガ(プロフ) - 輝夜さん» あたたかいコメントありがとうございます！頑張ります！！ (2018年1月10日 18時) (
レス) id: b1c1ba0bdd (このIDを非表示/違反報告)
輝夜(プロフ) - 続編おめでとう！これからも頑張って (2018年1月10日 18時) (レス) id: 51b7b5aab2 (このIDを非表示/違反報告)
ナーガ(プロフ) - 閻魔舞さん» ありがとうございます！なるべく早めに更新できるよう頑張りますね！！ (2018年1月9日 18時) (レス) id: b1c1ba0bdd (このIDを非表示/違反報告)
閻魔舞(プロフ) - 後編おめでとうございます！これからも更新頑張ってくださいね、楽しみにしています！ (2018年1月9日 18時) (レス) id: 4d46ad20fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナーガ | 作成日時：2018年1月9日 16時
