高貴な僕ら

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あの後




気を失ったように寝ていたらしい




時計を見ると10:00か




完全遅刻だな




スマホの電源をつけると



スンヨンから10件


ウソクから8件の不在着信が入っていた



友達がいるってだけありがたい





スンヨン今どこにいる?


Aごめん、今起きた





そう返信し



部屋を出る



サランとは同じ高校だけど1回も一緒に登校したことなんかない



いつも通り準備をして



下に降りていく





スンウさんが珍しくスーツでソファーに座った座っていて



何かあるんだろうなと思いながら玄関へ向かう




「送っていくよ」




そう聞こえた言葉



それと共に近づいてくる足音




＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿




「素直に乗るなんて思わなかった」




そう運転しているスンウさんが言う



サランとはどういう話をしているんだろう



サランは気に入ったらとことんだから疲れそうだな





「あなたの狙いは何なの」




「狙いなんてないよ」





敬語がなくなって少し違和感はあるけどこれが普通のスンウさんだということ





「強いて言うなら、《復讐》」



「は？」





表情一つ変えないで《復讐》というスンウさんに少し驚いた





「あなたは何者なの…？」





「社長に親を殺された息子？(笑)」





笑顔で話してるけど会話の内容がえげつないってことを分かっているんだろうか

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