恋と愛の形は違うのよ ページ42
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取り敢えず『一気には答えられないので一つずつお願いします』と言うと、彼女は納得したように頷き先程と同じ質問を一つ一つ口にした。
好きな食べ物、好きなキャラクター、好きな人、etc。質問が15個程越えたところで満足したのか、次は私が質問する番だと彼女は私に発言権を譲った。
(…急、にそんなこと、言われても)
聞きたいことないんだよなぁ、と思いつつ頭を捻る。凛生さんに聞きたいこと、知りたいこと…と、言えば。
『…パパ、は、優しい、ですか』
目を瞬く彼女を見て、やらかしたと口を引き結ぶ。
優しいか？って、そんなもの、優しいに決まってるだろう。だって凛生さんは原作でもパパを奈落の底から掬った人で、パパもあんなに朗らかで優しい顔をしてたじゃあないか。
それを理解していて、あんな顔を見ただけで落ち込んだのに、彼女の口からそんな事を聞いたら、わたしは、
(……あぁもう、くそが…)
頭が回らない、思考がぐちゃぐちゃで何も分からない。
「あのね、Aちゃん」
『ごめんなさい、変なこと聞いてしまって。優しいに決まってますよね、凛生さんはパパの彼女で、あのパパが将来を真面目に考える人なんだから』
「聞いてAちゃん」
『本当は他に聞きたいことがあるんです、でもありすぎて直ぐには出せないというか…何から聞けばいいのか』
「…Aちゃん」
『あ、そうだ、そのまぐろくんってキャラクター、』
どんな子なんですか、という言葉は音になることなく喉の奥に仕舞われた。私の頬に手を添えた彼女が、優しく慈しむようで、申し訳なさげな瞳をしていたから。
その瞳に一気に現実に戻されて、カッと頬が赤く染った。…やらかした。こんなの、私の気持ちが彼女に丸わかりじゃないか。羞恥と情けなさで胸がいっぱいになって、酷く自分が惨めに思えた。
彼女から目を逸らすと、頬に添えられた手が引っ込む。
「…Aちゃんは、甚爾くんの事が大好きなのね」
『……。』
「甚爾くんも、Aちゃんと同じくらい貴方の事が大好きなんだよ。私なんて足元にも及ばないんだから」
『それは、嘘です』
「どうして？」
どうして、って。理由を口にしたら彼女を酷く罵倒してしまうような気がして、口を噤む。それに、もうこれ以上惨めな気分になるのは嫌だった。
(楽しかったハズの休日)
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狐(プロフ) - 初コメです！失礼します！夢主も伏黒甚爾もめちゃくちゃ可愛すぎませんか！？吐血じゃないですけどゴフッって空気吐くくらい可愛いです！めちゃくちゃ応援します！更新頑張ってください！ (12月30日 3時) (
レス) @page48 id: 17039bfc90 (このIDを非表示/違反報告)
れれ(プロフ) - もうまって大好きです面白いと可愛いの大渋滞です…！！続編いつまでもまってます！ (12月26日 4時) (レス) @page48 id: 9c9eeae16e (このIDを非表示/違反報告)
望奈 - おもろすぎん。 (12月8日 22時) (レス) @page48 id: 8b146cc8f6 (このIDを非表示/違反報告)
にゃーちゃん - 初コメ失礼します！めっちゃ好きです…！！パパ黒との絡みがてぇてぇ過ぎて吐血するかと思いました()更新頑張って下さい。楽しみにしてます！ (11月30日 20時) (レス) id: fd6863f2a6 (このIDを非表示/違反報告)
ずんだぁ - 投稿楽しみにしてます！！ (11月26日 20時) (レス) @page48 id: f8f579a222 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イケメンになりたい。
| 作成日時：2021年1月13日 22時
