その日僕は君を見つけた ページ29
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2時間とちょっとが経過した頃。
私はオレンジジュースの中に浮かぶ氷をストローで混ぜながら、本日何度目かも分からないため息をついた。
────本当に見つからない。いや、そりゃあ探してるのは一部の地域だから、そんな簡単に見つからないなんてことは分かってる。
けど漫画ではこういう時に奇跡を起こすじゃん。ここは漫画の世界なんだからそんぐらい起こってもいいじゃんか、ケチくせぇなぁ神様は。
世界は狭いなんて言うけれど、どちゃくそに広い。ぼうっと街並みを見つめる。
そんな私に気を使ったのだろう、パパが顔を覗き込み口を開いた。
「…もう飽きただろ。帰るか？」
『…んーん、もーちょっと頑張る』
ぐいっとジュースを飲み干す。それから席を立つと、パパは会計に行った。
…前までは「ンで払わねぇといけねぇんだよ」なんて言ってた人とは考えられねぇよ。人って変われるんだね…。
『…そういえば、キツネさん上手くやってるのかなぁ』
街でキツネが出るなんて珍しいし、捕まってたりしないよな？いやでも、よく考えれば彼は呪霊(多分)だ。周りに見えはしないだろう。
その時、何やら口論してる男女が見えた。カップルの痴話喧嘩か？なんて様子を見ていると、女の方に見覚えがあった。
「っ…離して、よ！」
「うるせぇ、黙って来やがれ！」
『(…あれ、あの人伏黒ママじゃね？)』
思わぬ偶然だ、見つけられるとは…！高まる感情を抑えきれず、伏黒ママに声を掛けようと身を乗り出す。
だがその前に、男が女の手を引いて路地裏に消えていった。
…待て、あれはヤバいのでは？？最悪の場合、彼女は…。
サアッと血の気が引いていくのが分かった。早くしないと、パパの未来の嫁が酷い目にあうぞ！？
気づけば、後先考えずに走り出していた。後ろから私を止める声がする。それを無視して路地裏に入り込んだ。
『っママ、大丈夫！？』
暗い路地裏に、私の声だけが響いた。目線の先には、壁に手を押さえつけられ唖然としている伏黒ママの姿。
「…まま？」
『………ｱｯ』
しまった、勢いでママって言っちまったよ！！！！嫁は嫁でも未来のパパの嫁なのに何言ってんだ私の馬鹿！！！！
「何だァ、そっちはコイツの娘かァ？…中々綺麗な顔してんじゃねぇか。へへ、コイツは上玉だなァ！」
下卑た視線に、思わず『うわ、』と声を漏らす。子供にそんな目向けるとかクズすぎない？？？？いやクズだわ。
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狐(プロフ) - 初コメです！失礼します！夢主も伏黒甚爾もめちゃくちゃ可愛すぎませんか！？吐血じゃないですけどゴフッって空気吐くくらい可愛いです！めちゃくちゃ応援します！更新頑張ってください！ (12月30日 3時) (
レス) @page48 id: 17039bfc90 (このIDを非表示/違反報告)
れれ(プロフ) - もうまって大好きです面白いと可愛いの大渋滞です…！！続編いつまでもまってます！ (12月26日 4時) (レス) @page48 id: 9c9eeae16e (このIDを非表示/違反報告)
望奈 - おもろすぎん。 (12月8日 22時) (レス) @page48 id: 8b146cc8f6 (このIDを非表示/違反報告)
にゃーちゃん - 初コメ失礼します！めっちゃ好きです…！！パパ黒との絡みがてぇてぇ過ぎて吐血するかと思いました()更新頑張って下さい。楽しみにしてます！ (11月30日 20時) (レス) id: fd6863f2a6 (このIDを非表示/違反報告)
ずんだぁ - 投稿楽しみにしてます！！ (11月26日 20時) (レス) @page48 id: f8f579a222 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イケメンになりたい。
| 作成日時：2021年1月13日 22時
