ホットミルクに溺れていたい ページ23
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またこの日がやってきた。
いつかは絶対に来るだろうと腹を括っていたが、想定していた時期よりずっと早かった。
うるさく鳴る心音を隠すように笑みを貼り付ける。
そんな私が気になるのか、チラチラとくる視線を全無視して、目の前の現・当主を見つめた。
「久方ぶりだな。」
『甲狗様につきましては、お変わりないようで何よりです』
────そう。今日は「禪院家」に来ていたのだ。
本来は私が先に来てパパが後から来るといったふうになっていたようだが、
頑固として譲らなかったため、結局パパと2人できたのだ。
それが気に入らないのか、目の前の甲狗のじっちゃんはパパを睨んで眉を寄せている。
「…先に来るよう呼んだのはAだが。お前は何故着いてきた」
「お守りだよ。こういう歳のガキはお前のそのジジくせぇ般若みてぇな雰囲気にビビって動けねぇからな、俺がコイツの意志を本人の代わりに伝えるために来たっつーわけだ。
それに後から俺だけ来る必要はねぇだろ、頭使えよ。これだからジジイは」
「………。」
煽りスキル Lv.80は持ってるであろうパパの攻撃に、甲狗のじっちゃんは不機嫌である。
パパやめて！！！！じっちゃんの煽り耐性はもうゼロに近いから！！！！！！
ここは「禪院家」である。男が尊重されるこの家で、私が今発言しても邪魔者扱いされるだけだ。
はらはらとそれを見つめていることしかできなかった私を見たじっちゃんは、「すまないな」と先程より幾分か柔らかい顔(ただし真顔)をする。
「貴様らはもういい。下がれ」
じっちゃんが手を一振すると使用人は忍者の如く消えていく。シンプルに凄い。
「…さて。A。お前に聞きたいことがある」
『(オメェにお前呼びとかされたくねぇわ)はい、何で』
「うるせぇジジイ」
パパｧｱーーーーーー！！！！！！
(訳:何してくれたんだお前)
本当に実行せんでよろしい、と必死に目で訴える。パパはべっと舌を出して小悪魔的に笑っていた。は？？？？(尊)
だがこの顔に騙されてはいけない。
どうにかしてパパを鎮めると、『失礼しました、なんでしょうか？』とすぐに笑顔を取り繕う。
「…お前の術式はどういうものなのかが聞きたくてな」
────男が尊重されるこの禪院家でも、もうひとつ重要なものがある。それは「力」だ。
つまりこのじっちゃんは私の術式次第で今後の待遇を決めるのだろう。ダメだこの家。
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狐(プロフ) - 初コメです！失礼します！夢主も伏黒甚爾もめちゃくちゃ可愛すぎませんか！？吐血じゃないですけどゴフッって空気吐くくらい可愛いです！めちゃくちゃ応援します！更新頑張ってください！ (12月30日 3時) (
レス) @page48 id: 17039bfc90 (このIDを非表示/違反報告)
れれ(プロフ) - もうまって大好きです面白いと可愛いの大渋滞です…！！続編いつまでもまってます！ (12月26日 4時) (レス) @page48 id: 9c9eeae16e (このIDを非表示/違反報告)
望奈 - おもろすぎん。 (12月8日 22時) (レス) @page48 id: 8b146cc8f6 (このIDを非表示/違反報告)
にゃーちゃん - 初コメ失礼します！めっちゃ好きです…！！パパ黒との絡みがてぇてぇ過ぎて吐血するかと思いました()更新頑張って下さい。楽しみにしてます！ (11月30日 20時) (レス) id: fd6863f2a6 (このIDを非表示/違反報告)
ずんだぁ - 投稿楽しみにしてます！！ (11月26日 20時) (レス) @page48 id: f8f579a222 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イケメンになりたい。
| 作成日時：2021年1月13日 22時
