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118:火曜日の男 ページ25

「ただいま〜」



聞き慣れた声と共に廊下を歩いてくる音が聞こえてくる。



キッチンで料理をしながら怜奈は声の主にふと疑問に思う。






(あれ?この声って…)







蘭「愛しの蘭ちゃんのお帰りですよ〜」




『おかえり〜。

って、今日って蘭ちゃんだったっけ?』




先日の会議で、火曜は竜胆に決まったはずだったが、現れたのは蘭だった。




蘭「竜胆、仕事押してて、蘭ちゃんと交代になったんだよ」





『そうだったんだ。蘭ちゃん、ご飯食べる?もうすぐできるけど。
あ、先にお風呂なら、もう沸いてるよ?』




蘭「怜奈〜、どうせなら新婚さんっぽく言ってよ」




ネクタイを緩め、首のタトゥーを露わにしながら蘭が怜奈の頰を撫でる。




『へ?』




蘭「ごはんにする?お風呂にする?それとも〜ってやつ』




『言わなーい』




蘭「えー、言って欲しかったのに〜」




蘭の軽口はいつものことなので、笑いながら受け流してキッチンに戻ると料理の続きを始める。





一緒に夕食を食べて、風呂から出ると蘭が髪を乾かしてくれ、配信ドラマを見ながら蘭にもたれかかる怜奈。






『そういえば、蘭ちゃん』




蘭「ん〜?」




『一緒にベッドで寝るの?』




蘭「当たり前だろ。

蘭ちゃんが添い寝してやるから安心して寝な」




『それって全然安心できないよね』




蘭「蘭ちゃん、紳士なのわかってないな」




『春ちゃんはソファで寝てたよ?』




蘭「アイツ、馬鹿じゃね?添い寝一択だろ」




話しているうちに眠ってしまった怜奈を、起こさないようにそっとベッドへと運ぶ蘭の顔は優しい。












翌朝、怜奈が目を覚ますと、横には蘭の整った寝顔があった。



宣言通り添い寝してくたようだ。




(蘭ちゃんが紳士なのはちゃんと知ってるよ)







でも





『なんで上半身裸で寝るかな…』

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うさ - 更新楽しみにしてます!! (11月22日 14時) (レス) @page47 id: 1fc943b7af (このIDを非表示/違反報告)
百合 - これは確定、、、!!春ちゃん夢主ちゃんがっ!! (7月3日 16時) (レス) @page40 id: e72506d086 (このIDを非表示/違反報告)
朔夜(プロフ) - ルリカさん» コメありがとうございます♪全然収束しないまま溺愛されてて…オチが決まらないのでしばらく溺愛のままかもです(*´Д`*)引き続き読んでくださると嬉しいです。 (6月30日 0時) (レス) id: 71f254d63a (このIDを非表示/違反報告)
朔夜(プロフ) - 悠希さん» 読んでくださってありがとうございます♪コンビニ編、長すぎたかと思っていたので、そう言っていただけると嬉しいです♪ (6月30日 0時) (レス) id: 71f254d63a (このIDを非表示/違反報告)
朔夜(プロフ) - 悠希さん» 読んでくださってありがとうございます♪コンビニ編、長すぎたかと思っていたので、そう言っていただけると嬉しいです♪ (6月30日 0時) (レス) id: 71f254d63a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:朔夜 | 作成日時:2023年3月26日 22時

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