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「ん……あ、れ……?」


目を覚ますと、天井が見えた。
ソファに仰向けで寝てたらしい。
どうなったんだっけ。
視線をずらせば、そこには仁王立ちしてる知念と土下座してる山田がいた。


「あ……ちねん、おはよー」
「おはよういのちゃん、遅刻してごめんね」
「あ、うん……えっと……」
「ああ、涼介のことなら気にしないで。
いのちゃん襲った罰だから」
「本当に申し訳ありませんでした!!」


土下座したまま大声で謝る山田。
知念は笑顔だけど、オーラがめっちゃ怖い。
何でこんな謝られてんだっけ。
たしか、紙で手を切っちゃって、そんで……っ!!!


「あっっ!!!!」
「思い出した?」
「俺、俺やまだに、え、首……!?」
「落ち着いていのちゃん、ちゃんと説明するからね。
涼介は正座のまま待機」
「はい……」


知念がそう言って、話し始めたのは衝撃的な内容だった。


山田は、今はもう数少ない吸血鬼の一族…らしい。
混乱しててあまり信じられないけど。
でも、自分の身に起こったことを考えれば、信じるしかなくて。
吸血鬼は、食べ物では全然ちゃんとした栄養が取れない。
時々猛烈な渇きを感じ、人間の血液を欲してしまうようで、その現場をたまたま知念が目撃したそうだ。
デビューして人目につくようなことは出来ないし何を言われるかも分からないから、時々知念が飲ませてあげてたみたいで、今日もそのつもりだったらしい。
でも知念が来なかったし、限界だった山田が俺を遠ざけたにも関わらず紙で手を切っちゃって血が出て匂いに我慢できなくなっちゃって、俺が襲われたと。


「それにしても、何でこうなる前にジュース飲まなかったの!」
「だって知念が来るって言ってたし、あれトマトの味すんだよ!?」
「本当に涼介ってバカだね!!」
「ちょちょ、待って待って。
ジュースって何?」


ケンカがヒートアップする前に、とりあえず1つ1つ疑問を解決していこう。


「吸血鬼専用に渇きを抑えるための、血液と似た成分に調合されたジュースがあるんだけど、トマト味なんだって」
「ああ、やまだ嫌いだもんね……」
「うん……」
「飲んどけばいのちゃんを襲わなくて済んだのにね」
「本当にごめん、伊野尾ちゃん……」


謝る山田に、まあ仕方がないかなという気持ちになる。
かなり痛かったけど、と首筋に手をやると、そこに傷は全くなかった。

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りりた(プロフ) - ひぃψ(`∇´)ψさん» ありがとうございます!完結状態でしたのでまだお読み頂ける方がいらっしゃってすごくうれしかったです!コメントも頂けて、また本能シリーズ、機会があれば書きたいなと原動力になりました(笑)本当にありがとうございました! (2017年11月2日 18時) (レス) id: 068b0a2ee5 (このIDを非表示/違反報告)
りりた(プロフ) - 夏夢さん» ありがとうございます〜!自前猫耳だった音楽番組の日を混ぜてみましたが、汲み取って頂けて嬉しいです(笑)誘い受けは書くのが難しいなと勉強になりました…。また、本能シリーズ書けたらなと思いますwありがとうございました! (2017年11月2日 18時) (レス) id: 068b0a2ee5 (このIDを非表示/違反報告)
ひぃψ(`∇´)ψ(プロフ) - 本能シリーズ本当大好きです!更新通知見て嬉しくてコメしました。いやーいい!ありがとうございました(o^^o) (2017年11月1日 7時) (レス) id: 510a5838d9 (このIDを非表示/違反報告)
夏夢(プロフ) - お久しぶりですー!またこの二人に会えるとは!しかもあんなせくしーな吸血鬼とか!山田うらやま!想像だけで震える(危)いのちゃんが君のものだなんて!…あの自前猫耳の破壊力凄かったですよね( ̄▽ ̄;)ビバハロゥイン♪ (2017年11月1日 6時) (レス) id: 71f7ba549b (このIDを非表示/違反報告)
りりた(プロフ) - 夏夢さん» 夏夢さんお久しぶりです〜!コメントありがとうございます!そーだそーだ、楽しんじゃえー( ̄∇ ̄)えへへへ、コメントほんと嬉しいのでどんどん絡んでください(笑)ほんとにありがとうございましたー(*^ω^*) (2017年7月10日 23時) (レス) id: 068b0a2ee5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りりた | 作者ホームページ:___  
作成日時:2016年12月4日 14時

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