あつあつのフォンダン・ショコラをあなたと 1

7　私アピール ページ7

A「…この資料に目を通して頂けませんか？」



面接時に自分アピールをする為の、とっておきの資料を、

慌てて鞄から取り出した。



ゆう「もしかして今、上手くアピール出来ればここで雇って貰えるかも？

なーんて思ってる(笑)？」


A「へへへ…バレちゃいました？」


ゆう「ふーんそっか(笑)。

じゃいいわよ(笑)。」


A「えっ？」


ＪＳ「は？ゆうお前、何言ってんだよ？」


ゆう「この子、絶対即戦力になると思う。

私、この子と仕事やってみたい。

ジニョンさんはどう思う？」


ＪＮ「ヨナさんの妹でしょ？

根性ありそうだし(笑)、ま、いいんじゃない？」




暫く見つめられたあと、雇ってもいいと返事をするジニョンさん。


マ、マジで？




ゆう「だって(笑)。

Aさんどうする？

先ずはお試しってことでちょっとやってみる？」


A「えっ、ホントにいいんですか？」


ゆう「でも、その前にちゃんとヨナを説得しないとね。

どうかな？

あの人、ホント頑固だからさ(笑)。」


A「あーもーよくご存知で(笑)。

そうなんです、うちの姉ったら曲がった事がホント大嫌いで。

昔からしょっちゅう色んな所で衝突してて(笑)。」


ゆう「で、あなたは(笑)？」


A「私は…ど、どうかな？」


ゆう「じゃ今日はどうして家を飛び出してきちゃったの？」


A「えっと、それは。

母が私を全然信用してくれなくって。

私だってお姉ちゃんみたいにやれば出来る子だって事、すぐ証明してみせるって言い合いになっちゃって。」


ＪＳ「はぁ、これは大変だ。」


ＪＮ「ヨナさんがもう一人(笑)。」


ゆう「ちょっと二人とも何言ってんの？

あぁ面白くなってきた。

よし、じゃ今からあっち行くよ。」


A「は、はい！」




どうして、

ここにあたり前の様にGOT7(がっせ)メンが居るのか？



どうして、

私を採用するかしないかを、ジニョンさんに相談しているのか？



矛盾だらけだったけれど、

余計な事を言って今の話が無かったことにされるのは困るから、


確認したいのをグッと堪え、

ゆうさんの後ろを静かについて行った。

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