あつあつのフォンダン・ショコラをあなたと 1

50　まさかの… ページ50

ＹＧ「言うか言わないか迷ったんだけど…。」


A「え？なになに？」


ＹＧ「Aさんの言う僕の問題行動、なんだけどさ。

アレ、僕の中では全部本気でやってたって言ったら、どーする？」


A「へぇーそうなのかぁ…

って、また私に叱られたいの？

しょーもない嘘つかないでよ！」


ＹＧ「ご、ごめん、そ、そんなつもりじゃ。

信じられないかもしんないけど、２号店で初めてAさんを見た時、ホントに人生で初めてビビッてきちゃったんだよー！」


A「ビ、ビビッ？」


ＹＧ「うん(笑)。」




微笑みながら、

なおも話を続けるネコ耳ユギョムくん。




ＹＧ「もしかして、これが一目惚れってやつなのかなぁ？

気付いたら僕もう必死で、周りにバイトの子達も沢山いるのに、ゆうさんに(Aさんの)オーダー取りに行くって懇願してる僕がいてさ(笑)。」


A「えっと、ユギョムくん？

ちょ、ちょっと待って…。」




この人、

また私をからかってる。



そう思ったけど、

ユギョムくんの真っ直ぐな目を見て、



これは全てホントの事で、

そして今から、私に告白しようとしてるんだって理解した。




A「なんで？

今日出会ったばっかじゃん？」


ＹＧ「そんなこと、分かってる。

だけどさ、僕、馬鹿だから、ごめんなさいって謝るだけじゃ、また同じことを繰り返すかも知んないんだ。

だから、だから…。

彼女にしかやっちゃいけないって事なら、出会ってすぐだけどそんなのぜーんぶ取っ払ってリアルに付き合っちゃえばいいんじゃないかって。

あぁどうしよう、ホントに言っちゃった。」


A「本気、なの？」


ＹＧ「うん本気。」


A「そ、そんなの勝手すぎるよ。

付き合うってのはね、お互いが好きになんなきゃいけないんだよ？

第一、私、ユギョムくんの事なんか…。」


ＹＧ「嫌いなんでしょ？」


A「いやあのそれは。

デビュー当時の、ただそこに居るってだけの意思のないユギョムくんが嫌いだっただけで…。」


ＹＧ「じゃ今は？」


A「えっと今は…。

そりゃ成長して見違える様にかっこ良くなって…。」


ＹＧ「じゃ、前よりは好きになってる？」


A「ま、まぁそりゃ。」


ＹＧ「じゃ、もっともっと僕の事が好きになるように、僕、頑張るよ。

だからさ。」




ごめんなさい、

いいよ、

じゃおやすみ、



それで終わる話だと思っていたのに、

まさかのガチの告白で…。

この小説の続きへ→←49　ホントにごめん

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す