あつあつのフォンダン・ショコラをあなたと 1

45　大人しく待っとけ！ ページ45

A「えっ、ホント？」


ＪＢ「お前が望むなら。」


A「どんな人？やっぱ芸能人だったりする？

そんなワケないか(笑)…。」


ＪＢ「もちろん芸能人だぞ(笑)。」


A「ヤバい、ホントに(笑)？」





そこまで話したところで、


不敵な笑みを浮かべるジェボムさんを見て、

今から誰を紹介しようとしてるのか分かってしまった。




A「まさか(笑)…。」


ＪＢ「もちろんユギョムだけど？

お前、なに期待してんの(笑)？」


A「べ、別に。」


ＪＢ「ユギョムなら、宿舎でいちゃいちゃし放題(笑)。」


A「うわっ、なに、そのいやらしい言い方。

ってか、それはないって。

だってユギョムくんはそんな子じゃないでしょ？」


ＪＢ「そんな子ってどんな子だ？」


A「グイグイ引っ張って優しく包み込んでくれる大人な感じじゃないでしょってこと！」


ＪＢ「は？お前分かってねーな。

あいつ、見た目以上にやるときゃやるぞ。」


A「例えば？」


ＪＢ「アイツ、好みのタイプがいると決まって同じことをするんだ。

まずは相手に警戒されないように、わざとふにゃふにゃしながら距離を縮めていって、そっから一気に…。」


ヨナ「うわっ、それ、まさにさっきのやつじゃん？」


ＪＢ「は？どーゆーことだよ？」


A「どうって…。」




ホントはジェボムさんに話したくなかったが、

お姉ちゃんに目で合図され、


仕方なく、

ご飯を食べてから、ずっとユギョムくんと二人きりだったこと、


ずっと手を繋がれながら各部屋の紹介をされ、

別れる間際に突然後頭部にキスされた事を打ち明けた。




ＪＢ「は？マジで？」




一瞬で、

鬼のような形相に変わるジェボムさん。




ＪＢ「俺の大事な妹がいきなりそんなことされたら、そりゃ黙ってらんねぇだろ？

おい、A！

暫くここで大人しく待っとけ！」




凄い勢いで部屋を飛び出して行ったジェボムさん。




A「大変、早く追いかけなきゃ！」




立ち上がろうとすると、

スッとお姉ちゃんの手が伸びてきた。




ヨナ「大丈夫。」


A「でも…。」


ヨナ「ジェボムが行かなかったら私が行くとこだったから。

今日中に、ちゃんとユギョムくんの真意を確かめとかないと。

Aもイヤでしょ？こんな状態で明日顔見合せるの。」


A「ま、まぁ…。」




はぁ。

超面倒な事にならなきゃいいけど…。

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