coming soon…… ページ44
・
夢ノ咲学院。
アイドルを養成する為の学び舎。
アイドルによる、アイドルの為の学校だ。
そんな中に、"プロデューサー"として
1人の新人モデルが、その地に足を踏み入れる。
彼女は働き者で、あっという間に馴染んで
それでもモデル業も怠らず、素晴らしい人材だと
彼女を高く評価する者は、こんな噂でもちきりだ。
────彼女は、"契約プロデューサー"だ、と。
この学院で行われた『DREAM AUDITION』で
生徒会にスカウトされた、"期間限定のプロデューサー"。
"限定"と謳われると、試したくなるのが心情と言うもの。
彼女は瞬く間に引っ張りだことなり、多忙の日々が始まっていく。
そんな彼女を支えるものは、一体何なのでしょうか。
友人か、過去か、家族か、恋心か。
────それとも、
彼女の目標であり、"本当の契約者"である彼。
「泉さんっ！」
『Knights』の、王子さまか。
「ちょっと……書類持ちながらバタバタしないの」
「あっ……すみません、泉さんに会えたのが嬉しくて」
「……まったく、少しは落ち着いたらどう？」
「え、なんで泉さんそっぽ向いて……照れてます？！泉さんも私に会えたのが嬉しかったとかそういう……！」
「断じて違うから」
彼女の笑い声が、廊下に響く。
花が咲き誇るのに気づいたのは、運命なのか。
「A！うっちゅ〜☆」
「レオ君……って！また地べたに座って〜……」
「わははっ！この方がやりやすいんだよなっ」
「寒くなってくるんだからっ、ほら、さっさと立つ！」
引き上げた拍子に、手に持った書類が重力に逆らえず
そのまま下へと、彼女から離れようとする。
「あっ……！」
「ちょっと……！」
それに気づいたが手遅れで。
しかしそれに手を伸ばし、彼女に触れる者が。
「っと、セーフ。大丈夫か？A」
「衣更先輩……っ！す、すみません！」
「へーきへーき、気をつけろよ〜？」
「ありがとうございますっ！助かりました〜！」
ここが出番だと現れた彼に、笑顔を向けるヒロイン。
危なっかしい奴だと頭を撫でてくる彼を、素直に受け入れるのは"そういうこと"なのか。
持て余した手を下ろし、小さく握るのは"誰"なのか。
────風が吹く。
木々を揺らし、人に触れ、数多の風と舞う。
やがてそれは、大きな嵐となる。
静かな風が、夢ノ咲学院に吹き始めた。
"契約彼女"の物語は、まだ終わりそうにない。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 481人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「あんスタ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
莉緒(プロフ) - すいかさん» 返信遅くなりすいません！コメントありがとうございます！これからも面白いお話が出来るよう、頑張ります！ (2018年11月7日 22時) (
レス) id: 013457e9b7 (このIDを非表示/違反報告)
すいか - 面白いです!! (2018年10月24日 6時) (レス) id: 1cbfe77de4 (このIDを非表示/違反報告)
莉緒(プロフ) - 愛姫さん» コメントありがとうございます！これから楽しんでいただけるよう、頑張りますね！ (2018年1月25日 17時) (レス) id: 9db52594cb (このIDを非表示/違反報告)
愛姫 - いつも楽しみに見てます！！これからも頑張ってください！！ (2018年1月25日 13時) (レス) id: 43b6895a40 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
