The real me(３) ページ28
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｢……以上が撮影の流れになりますが、ご質問などありますか？｣
｢あ、二つほどいいですか？まず、撮影の日にちなんですけど……｣
暗い雰囲気を持ち越し始まった打ち合わせ。
最初こそギクシャクしていたけど、今は……少し落ち着いてきた。
木暮さんの経営コンサルタントである、
しっかり説明もしつつ、時々談笑も混じえて話してくれる。
これでまだ成人もしてないとは、脱帽以外に言葉が見つからない。
｢まぁ、ほぼ親の影響ですよ。いつも傍で見てましたから｣
なんて謙遜するが、私は尊敬すべきだと心から思ったと同時に
｢デートスポットとか恋人がどうとか、在り来り過ぎない？｣
｢だからこそいいんじゃない！家族よりも恋人達の方が遥かに多いんだから｣
木暮さんも泉さんも、さっきみたいな楽しげな空気になった。
まだ少しぎこちなくはあるが、心底ほっとしている。
聞きたいことは沢山あるけど……二人があんなに狼狽するくらいだ。
余計な詮索はしない方が、いいに決まってる。
……いいとは、思うんだけど。
｢彼女がいない貴方には、拙速な話だろうけど｣
｢それは自分のせいだと分かっての発言だよねぇ？｣
｢あら？"俺の課題だ"なんて啖呵切ったのは、どこの誰だったかしら？｣
｢揚げ足取り上手いよねぇ……、チョ〜うざぁい｣
泉さんの言動に木暮さんが笑うと、つられて泉さんも笑う。
それをみた私は、少しだけ胸が苦しくなってしまった。
悲しそうな顔は嫌だけど、木暮さんにそんな顔して欲しくない……なんて。
大きくため息をつくと、宇都宮さんが反応して私を伺う。
｢緑川さん、どうかされました？｣
｢あ……すみません。えっと……ちょ、ちょっと緊張気味で｣
｢緑川さんも?!実は俺もなんですよ〜！｣
心配してくれた宇都宮さんには悪いけど、本当の理由なんて言えない。
だから適当な理由で誤魔化したのに、食いつかれてしまった。
その事は別にいいんだけど……嘘ついた手前、良心の呵責が。
｢木暮さん、すごい人だから……。なんか、妙に心臓がうるさくて｣
｢あー……なんかわかる気がします。私も泉さんと街中歩いてると、時々緊張しますから｣
｢泉……瀬名さんと？あははっ、緑川さんったら……冗談過ぎますよ〜？｣
｢な、何がですか？｣
木暮さんだけが話題だったのか、泉さんのことを言うと笑われる。
そして宇都宮さんは、少し前屈みになって
｢お付き合いされてるんでしょ？泉さんと｣
こんな突飛なことを口にした。
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莉緒(プロフ) - すいかさん» 返信遅くなりすいません！コメントありがとうございます！これからも面白いお話が出来るよう、頑張ります！ (2018年11月7日 22時) (
レス) id: 013457e9b7 (このIDを非表示/違反報告)
すいか - 面白いです!! (2018年10月24日 6時) (レス) id: 1cbfe77de4 (このIDを非表示/違反報告)
莉緒(プロフ) - 愛姫さん» コメントありがとうございます！これから楽しんでいただけるよう、頑張りますね！ (2018年1月25日 17時) (レス) id: 9db52594cb (このIDを非表示/違反報告)
愛姫 - いつも楽しみに見てます！！これからも頑張ってください！！ (2018年1月25日 13時) (レス) id: 43b6895a40 (このIDを非表示/違反報告)
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