The real me(１) ページ26
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｢おっきい水族館ですねぇ……、ここで撮影するんですか｣
｢ＣＭとパンフ撮影だから、そうだろうねぇ｣
あくまで"メイン"なだけだけど。
そう言って泉さんはぐるっと辺りを見渡した。
入口らしき所を発見して、そちらに向かっていく。
泉さんが離れたことに気づいた私は、慌てて追いかけた。
｢ていうかA、今回はちゃんと調べてきた？｣
｢へっ？！あー……、はい。そこそこ｣
｢その反応じゃ"そこそこ"も調べてないでしょ｣
目線だけをこちらにやる泉さんから、頬をかいて目を逸らす。
図星なだけに何も言えない。自分で自分に呆れた。
だっていつも小夜美さんが教えてくれるし……。
なんて言い訳したところで、何も変わらない。
今度こそほんとに気を付けようと心に決めた時、泉さんは大きくため息をついた。
｢仕方ないから、説明してあげる｣
感謝してよねぇ？なんて言いつつ、泉さんは関係者カードを出し、警備員さんに見せる。
私も同じように、首に下げたストラップ付きカードホルダーを手に持つ。
確認した警備員さんに軽く会釈して、泉さんの後ろへ続いた。
｢大体は書類上で把握してると思うからざっくりとするけど、俺達の仕事はいつもと少し違ってくる｣
｢いつもはスタジオで、雑誌やパンフのみですもんね。ＣＭ撮影は初めてで、結構気合い入ってます！｣
｢それはいい事だけど、空回ったりしないでよ。地元復興支援でもあるんだから｣
｢復興支援……そんなのありましたっけ？｣
｢はっきりとは書いてなかったけど、大なり小なりあるはずだよ｣
泉さんは腕を上げて、外の方を指す。
｢水族館が建ったこの土地は、元々誰も買わないような荒れた場所だったみたい｣
｢えっ？！こんな綺麗な場所がですか？！｣
｢俺も初めて知った時は驚いたけど……オーナーがオーナーだからね。出来ない芸当じゃない｣
話しに食いついていきながら、水族館のルートを進み、奥へと入る。
さらにゲートが設置されてあって、そこにもカードをかざした。
扉を開けた先には、沢山の資料やダンボールがある。
それをキョロキョロと見てると、泉さんに"余所見しない"と一喝された。
｢オーナーの家族全員、馴染みのある地元だったから……って言うのもあるんだろうね｣
｢……なんかやけに詳しいですけど、オーナーさんって泉さんの知り合いですか？｣
思ったままを泉さんに言うと、驚いたように一度目を見開いて
｢ふーん……、割といい勘してるんじゃない？｣
感心したように微笑んでから、たどり着いた場所のドアを開けた。
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莉緒(プロフ) - すいかさん» 返信遅くなりすいません！コメントありがとうございます！これからも面白いお話が出来るよう、頑張ります！ (2018年11月7日 22時) (
レス) id: 013457e9b7 (このIDを非表示/違反報告)
すいか - 面白いです!! (2018年10月24日 6時) (レス) id: 1cbfe77de4 (このIDを非表示/違反報告)
莉緒(プロフ) - 愛姫さん» コメントありがとうございます！これから楽しんでいただけるよう、頑張りますね！ (2018年1月25日 17時) (レス) id: 9db52594cb (このIDを非表示/違反報告)
愛姫 - いつも楽しみに見てます！！これからも頑張ってください！！ (2018年1月25日 13時) (レス) id: 43b6895a40 (このIDを非表示/違反報告)
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