僕らのはんぶん。 (ページ40)

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次の日。

「おはよー」

教室に入ると、
全員の視線が私に集まる。

え…、何？？

不思議に思いながらも、
自分の席に着く。

「工藤さん、ちょっと良い？」

あ、重岡と仲が良い神山くん。

「はい？」

「ちょっと、こっちきて」

手を引かれて、
廊下の人気のないところに連れて行かれる。

女子からの視線が痛い。
神山くん人気やもんなぁ。

後ろから、
重岡の「おはよー」と言う声が
聞こえてきた。

「昨日、しげに告白してたんやって？
たまたま見てた子がおったらしくて、
ちょっとした騒ぎになってる、
何もされてない？」

「え、告白？
告白なんかしてないですけど…」

「えぇ？
その子の勘違い？
とんだ災難やな…」

「愛してる、と
恋してるかも、とは
言いましたけど」

「ええ？！？！」

神山くんにもびっくりされる。

え、やっぱ言うたらあかんことなん？

「え、なんかダメな事
言ったんですかね、私。

告白じゃないですよ、
好きって言ってないし。」

「いや、ダメというか…
そう言う問題やなくて(笑)
大胆やなぁ(笑)

無意識やなこれは…
しげも大変や(笑)」

神山くんめちゃめちゃ笑ってる。
おかしいこと言ったかな。

「そっか、そういうことか。
とりあえず、なんかあったら
俺に教えて？」

「はぁ…
わかりました」

「よしっ、ほんなら教室戻ろ！」

神山くんと一緒に教室に戻ると、
重岡は驚いた顔でこっちを見た。

と思ったら、気まずそうに目を逸らした。

なんなん…もう。