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そこからは、どうやって大阪に帰ったんか、よく覚えてない。
教えてもらった病院に着いて、
彼女の病室に飛び込む。
久しぶりに見た彼女は、
少し痩せていて、
たくさんの管に繋がれていて、
俺の知らん人みたいやった。
「照史く…、ごめん、なぁ…」
もう、しゃべるのも精一杯で、
それでも自分の言葉で伝えようとしてくれるのが嬉しかった。
「なんで…、なんで言ってくれへんかったん？？
俺言ったやん、ずっと側から離れんでって」
「やって…照史くんの、笑顔が、1番好きやねん…、泣いてほしく、なかったから…」
「ほんまに、アホやなぁ…」
笑った顔が好きって言ってくれとんのに、
ぼろぼろ泣いてしまった。
一晩ずっと、ベットから離れずに、ぎゅっと手を握った。
翌朝、
「照史くん…、愛してんで」
そう言って微笑んで、
天国にいってしまった。
彼女がいなくなってしばらくして、彼女のお母さんから手紙をもらった。
『照史くんへ
お母さんに照史くんに渡してなって頼むこの手紙、ちゃんと照史くんに届いてるかな？
うちがおらんとダメな照史くんやから、この手紙を読んでる照史くんがどうなっているか心配です。
ちゃんとご飯食べてる？睡眠とってる？
仕事は無理してませんか。
上からちゃんとみてるから。
照史くんが不健康な生活してたら怒んで！
病気のこと黙っててごめん。
前に、「うちが死んだらどうする？」って聞いた時、あの時にはもう病気ってわかっててん。
うちが最後の彼女って言ってくれて、本当に嬉しかったんよ。
しわくちゃになるまで待ってくださいってお願いするって言われた時は、泣きそうになったなぁ。
色々書いたけど、
照史くんに出会えてうちの人生は幸せでした。
前世より照史くんに出会えた今世の方が絶対に幸せやった！！前世知らんけど！(笑)
あの時、
「うちが死んでも彼女作らんといてな」って言ったけど、あれ嘘やから。
うちより良い彼女はおらんと思うけど(笑)
恋をして幸せになって欲しい。
彼女作って、照史くんの悪口いっぱいの日記も見ていいから、笑っててください。
照史くんは笑顔が1番カッコいいんやから。
天国で出会った人たちに、照史くんがうちの大好きな人です！って自慢するんやから！
やから、笑って。
本当にありがとう。
多分最後まで、恥ずかしくて呼べへんやろうから、ここで書きます。
照史、愛してんで。
Aより』
コレサワ / あたしが死んでも
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作者名：ひよこまめ | 作成日時：2021年1月14日 13時
