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握り返してくる君の手の力が弱くなってきたことに、気づいていたけど気づかないふりをした。



朝になったときに、君の笑顔が見れなかったらと思うと怖い。


怖くて震えてしまいそうになる。



陽の光の下で笑うのが似合うAは、陽の光を浴びたら消えてなくなりそうな程に小さくなってしまった。



僕が知らないうちに、少しだけ、君は変わっちゃったんだ。



あふれる笑顔も、僕の不安を吹き飛ばす笑い声も、背中を押す言葉もそのままなのに、こんなにも小さくなってしまっていた。



消えてしまいそうな程に。



「ねぇ、A。僕はこれからどうしていけばいいんだろう」



「前を見てみて。ソクジナ、あなたなら、あなたたちなら、なにがあったって、大丈夫」



「A」



「괜찮아」



微笑んだAの瞼はまた落ちてしまって、僕は必死にその小さな手を握りしめる。



僕のそばにいてくれるとうなづいたAの言葉を胸の奥で何度も繰り返して、僕もぎゅっと目をつぶってあのころのことを思い出す。



思い出す度辛くて、それでも心が暖かくなる。



つらいのに、つらくてたまらないのに、それでも僕を僕にしてくれるこの記憶は、忘れてはならないもの。忘れたくなんてないもの。



それなら、この記憶があるなら、きっと僕はいつでも大丈夫なんだろう。

願→←星



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はるこむぎ(プロフ) - たぬきさん» ありがとうございます!そんなふうに言っていただけると書いてよかったと思えます…!追加のお話は今編集しているので、公開までお待ちください! (2019年6月27日 9時) (レス) id: 622422461c (このIDを非表示/違反報告)
たぬき - 書いてほしいです!!番外編?的な裏話!もう、涙腺が崩壊してやばいです!! (2019年6月25日 23時) (レス) id: 2104043d5d (このIDを非表示/違反報告)
はるこむぎ(プロフ) - とまとさん» コメントありがとうございます!94lineも読んでいただいて…!本当に嬉しいです!ジンくんの歌、私もとても感動したので、この感動を上手く伝えられるよう頑張ります!これからも読んでいただけると嬉しいです! (2019年6月5日 19時) (レス) id: 622422461c (このIDを非表示/違反報告)
とまと(プロフ) - はじめまして!94lineのお話も楽しく読ませていただいています!私もジンくんの歌を聴いて感動したので、このお話がとても楽しみです!更新待ってます! (2019年6月5日 18時) (レス) id: 8d6066aa74 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:はるこむぎ | 作者ホームページ:ない  
作成日時:2019年6月5日 18時

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