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「やく、そく」



「約束?」



「ごめんね、約束、守れないね…。」



「なんでっ…」



「私、遠くに、行ってしまうみたい」



「Aっ!」




「ね、ソクジナ、未来の話を、しよう?」




苦しそうに話していたAがふわっと笑った。



ねぇ、どうしてそんなにも君は僕に勇気をくれるのかな。



その笑顔に、こんな時でさえ、僕は背中を押されている気がするんだ。



辛そうな君を見るのが僕だって辛くて、こんなにも込み上げてくる涙は抑えられないのに、どうやって僕の背中を押してくれているのかな。



やっぱり、僕には君がいなくちゃだめなんだ。




「ソクジナ、前を向いて。もしも辛くて、苦しくて
、耐えられないような事があったら、その時は、笑うのよ」




「A」




「前を向かなくちゃ。だって、あなたの前には、ほら、こんなに綺麗な道が」




「Aがいなかったら!そんな道なんてっ…!」




「ふふ、ソクジナ、目を閉じて」



「ねぇ、A…」



「楽しかったでしょ?

雪の中、歩き回った日も。

海で、はしゃいだ日も。

初めて作った、ジャージャー麺。

遊園地に、行った日。

…思いだして、ソクジナ」




「…忘れるわけないでしょ、僕の大切な思い出」



「私だって、忘れるわけがない。だから、大丈夫じゃない、ソクジナ」



「…いつまでも、僕の近くにいてくれる?」




「あなたが望むなら」




目を閉じると浮かぶ、笑顔のAが現実を拒絶しようとする僕の手を引く。



こんなにも心地いい、こんなにもあたたかい。



君のそばを離れたくなんかなくて、だからずっと目を閉じている。

朝→←空



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はるこむぎ(プロフ) - たぬきさん» ありがとうございます!そんなふうに言っていただけると書いてよかったと思えます…!追加のお話は今編集しているので、公開までお待ちください! (2019年6月27日 9時) (レス) id: 622422461c (このIDを非表示/違反報告)
たぬき - 書いてほしいです!!番外編?的な裏話!もう、涙腺が崩壊してやばいです!! (2019年6月25日 23時) (レス) id: 2104043d5d (このIDを非表示/違反報告)
はるこむぎ(プロフ) - とまとさん» コメントありがとうございます!94lineも読んでいただいて…!本当に嬉しいです!ジンくんの歌、私もとても感動したので、この感動を上手く伝えられるよう頑張ります!これからも読んでいただけると嬉しいです! (2019年6月5日 19時) (レス) id: 622422461c (このIDを非表示/違反報告)
とまと(プロフ) - はじめまして!94lineのお話も楽しく読ませていただいています!私もジンくんの歌を聴いて感動したので、このお話がとても楽しみです!更新待ってます! (2019年6月5日 18時) (レス) id: 8d6066aa74 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:はるこむぎ | 作者ホームページ:ない  
作成日時:2019年6月5日 18時

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