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病室から見える空はどんどん赤く染って、そしてすぐに夜がやってきた。



最近見上げることのなかった夜空の星が今日に限って綺麗に見える。



君にも見せてあげたいのに、こんなに近くに居るのに、どうして同じ景色が見えないんだろう。



固く瞑られた瞼をそっと撫でると少しまつ毛が震えた気がした。



真っ白な頬に長いまつ毛が影を落としていて、もしもこの瞼が開くことがなかったらどうしよう、



Aの眩しく光る瞳をもう二度と見ることが出来なかったらどうしよう、なんて、ありえないことを考える。



うん、ありえるはずがない。



だっていつも僕の不安を軽く笑うだけで吹き飛ばしてくれて。


その髪を梳くだけで安心して。



Aの声が、言葉が心地よくて、いつでもただのキムソクジンでいられたんだから。



誰よりも強くて、誰よりも僕を知ってる、Aが、こんなにも急にいなくなるわけがない。



「もー、どうして教えてくれなかったの?」



「僕、今不安でいっぱいなのに今日は僕を元気にしてくれないの?」



「返事してよ…」



手を握っても握り返してくれないAの手を、Aの分まで強く握りしめる。



無機質な機械音はなり続けているけど、こんな音はAには似合わないね。



今度のカムバで披露する曲みたいな、明るい曲が君には似合うよ。



だからまた笑って欲しい。



僕の目を見て、僕の不安なんて一瞬で吹き飛ばすように。

空→←扉



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はるこむぎ(プロフ) - たぬきさん» ありがとうございます!そんなふうに言っていただけると書いてよかったと思えます…!追加のお話は今編集しているので、公開までお待ちください! (2019年6月27日 9時) (レス) id: 622422461c (このIDを非表示/違反報告)
たぬき - 書いてほしいです!!番外編?的な裏話!もう、涙腺が崩壊してやばいです!! (2019年6月25日 23時) (レス) id: 2104043d5d (このIDを非表示/違反報告)
はるこむぎ(プロフ) - とまとさん» コメントありがとうございます!94lineも読んでいただいて…!本当に嬉しいです!ジンくんの歌、私もとても感動したので、この感動を上手く伝えられるよう頑張ります!これからも読んでいただけると嬉しいです! (2019年6月5日 19時) (レス) id: 622422461c (このIDを非表示/違反報告)
とまと(プロフ) - はじめまして!94lineのお話も楽しく読ませていただいています!私もジンくんの歌を聴いて感動したので、このお話がとても楽しみです!更新待ってます! (2019年6月5日 18時) (レス) id: 8d6066aa74 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:はるこむぎ | 作者ホームページ:ない  
作成日時:2019年6月5日 18時

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