赤 ページ15
とにかく、ひたすらに忙しかった。
カムバが近づくといつもこうだ。
忙しさが和らいでいた時の、あののんびりしていた時間が羨ましい。
寝れていないとか、ご飯が食べれていないとか、そういう訳では無いけど自由に動く時間がなかった。
やっと月曜日が終わったと考えていたら直ぐに次の月曜日がせまってくる。
信じられないと思う?それが本当なんだよ。
ありえないほど高速ですぎ去っていく日々がそれでもとても充実していて、Aに電話をかけた時に驚いた。
『わ、ソクジナ、ひと月ぶりじゃない?』
「えぇ、まだそんなに経ってないでしょ?」
『私ちゃんとスケジュール帳にあなたと話した時のことかいてるの。ひと月ぶりだよ』
「うーん、だからなんだか懐かしく感じるのか」
『私不足になってない?』
「なってる気がする。早く会って話せたらいいんだけど」
『あはは、弱ってる?お疲れ様。』
1月ぶりなんて信じられないくらい当たり前みたいにぽんぽんと弾む話に、うん、やっぱり君しかいないなって思う。
会えてないって気づくと不思議と会いたくなるもので。
変わらない君の声を聴きながら目を閉じる。
『ソクジナー、ほらもう、元気だしなよ、そんなに私に会えないのが寂しいからって』
「Aこそ、僕に会えてないのが寂しかったんじゃないの〜?」
『んー、私はいつでもテレビを見たらあなたがいるから』
「…僕のテレビにAが出てきてくれたらいいのにね」
僕らがいつもテレビに出てるのはアミに会うため。
いつでも僕らに出会えるように。
君みたいに、きっと僕に会えることを待ってる人がいてくれるから。
じゃあ、僕が君に電話するのは?
君に電話するのは、僕が君に会いたいから。
232人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
はるこむぎ(プロフ) - たぬきさん» ありがとうございます!そんなふうに言っていただけると書いてよかったと思えます…!追加のお話は今編集しているので、公開までお待ちください! (2019年6月27日 9時) (レス) id: 622422461c (このIDを非表示/違反報告)
たぬき - 書いてほしいです!!番外編?的な裏話!もう、涙腺が崩壊してやばいです!! (2019年6月25日 23時) (レス) id: 2104043d5d (このIDを非表示/違反報告)
はるこむぎ(プロフ) - とまとさん» コメントありがとうございます!94lineも読んでいただいて…!本当に嬉しいです!ジンくんの歌、私もとても感動したので、この感動を上手く伝えられるよう頑張ります!これからも読んでいただけると嬉しいです! (2019年6月5日 19時) (レス) id: 622422461c (このIDを非表示/違反報告)
とまと(プロフ) - はじめまして!94lineのお話も楽しく読ませていただいています!私もジンくんの歌を聴いて感動したので、このお話がとても楽しみです!更新待ってます! (2019年6月5日 18時) (レス) id: 8d6066aa74 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ