君 ページ13
夢を見る。
Aが遠くに立っている夢。
僕が君から遠く離れてしまったのか。
それとも君が僕から遠く離れてしまったのか。
わからないけど君は遥か遠かった。
それでも君だとわかるんだから不思議だよね。それくらい僕は君を見つめ続けてきたから。
.
当たり前のように僕の指紋も登録されているAのスマホを開くと、通話履歴にズラっと並ぶ病院の名前。
その中から弟くんの名前を探して電話をかけた。
「ヨボセヨ、ヌナ?どうしたの?」
「あ、ごめんね、僕。ソクジンだよ」
「うわ、ソクジニヒョン、お久しぶりです!ヌナはそちらに?」
「うん、なんか寝ちゃって。迎え来てもらえる?」
「ネ、わかりました。住所送ってください」
通話が終わって、画面に現れるのはAの通話履歴。
「…秘密は無しっていったのに」
言わないからには理由があるんだろうけど。
前言ってた彼氏となんかあったのかな、なんてぼんやり考えながらAの髪を掬う。
.
直ぐにやってきた弟くんにAを引渡して宿舎に帰って。
一人一部屋になった宿舎のベッドに横になる。
吸い込まれるような眠気はすぐにやってきて、抗うことなく目を閉じた。
そして、僕は夢を見た。
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はるこむぎ(プロフ) - たぬきさん» ありがとうございます!そんなふうに言っていただけると書いてよかったと思えます…!追加のお話は今編集しているので、公開までお待ちください! (2019年6月27日 9時) (レス) id: 622422461c (このIDを非表示/違反報告)
たぬき - 書いてほしいです!!番外編?的な裏話!もう、涙腺が崩壊してやばいです!! (2019年6月25日 23時) (レス) id: 2104043d5d (このIDを非表示/違反報告)
はるこむぎ(プロフ) - とまとさん» コメントありがとうございます!94lineも読んでいただいて…!本当に嬉しいです!ジンくんの歌、私もとても感動したので、この感動を上手く伝えられるよう頑張ります!これからも読んでいただけると嬉しいです! (2019年6月5日 19時) (レス) id: 622422461c (このIDを非表示/違反報告)
とまと(プロフ) - はじめまして!94lineのお話も楽しく読ませていただいています!私もジンくんの歌を聴いて感動したので、このお話がとても楽しみです!更新待ってます! (2019年6月5日 18時) (レス) id: 8d6066aa74 (このIDを非表示/違反報告)
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