青春時計

思い出す、過去。 ページ8

山田side

放課後、保健室にて

春の風に吹かれながら勉強する。
「春」って、嬉しいのか、悲しいのかよく分からない季節だ。

でも、この季節は僕は好きかな･･･





この季節に僕は、「暗闇」に落ちって行った。



中二から、体を売っていた。
その時くらいから、いじめられた。

僕の昔からの友達、侑李がいじめられていた。
噂によると、中一からいじめられたと聞いた。

中一の時は、侑李とはクラスが別だった。
みんなの人気者の侑李がいじめられたなんて、考えられなかった



僕の目の前でいじめられている侑李。



我慢出来なくなった。
大切な友達だもん。侑李は、いつも一緒にいてくれて、僕を守っていてくれた。

家族からも･･･

家に帰りたくない時、侑李の家に泊めさせてもらった。

侑李の家は優しく、暖かく、幸せそうな家族だった。

憧れだった。


そんな侑李がいじめられているなんて･･･


今度は僕が侑李を守らなきゃｯ
侑李のためなら、僕は僕を削っていいんだ･･･





「やめなよ･･･」

「は？」

「涼介、！」


「いじめて何が楽しいんだよ･･･やめてって言ってんのに、やめてあげられないんだｯ


中一にもなって、こんなことしてんじゃねーよ!!!!

」


侑李も侑李でビックリしている。
だって僕は、そんなこと言えなかったから･･･









ただ、侑李を守りたかった･･･

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