青春時計

気になるあの子･･･ ページ4

伊野尾side

「山田涼介」くん。
気になる。可愛いし、愛おしい。

でも、どこが悲しそうでどこか寂しそう。


君が気になる。


なんで、そんなに笑顔なのに悲しい顔するんだろう。


ガラガラｯ

「失礼しますー」

「･･･ｯ」

今考えてた、山田涼介くんだった。
頭が追いつかない。


「頭痛いんでー寝まーす」

「仮病？」

「ｯ」

山田くん、嘘苦手なんだ。
なんか、可愛いとこあるんだなー！


「仮病で、す」

「そっかー、ここ居とく？」

急にこんなこと言ってしまっていた。
山田くんと居たい。


「えっ！いいんですかー！」

こんな嬉しそうな顔みてるとこっちまで嬉しくなる。



「僕はね、山田涼介って言うの」

「へー！じゃあ山田くんだね！」


知ってたけど、知らないふりをする。
言えないなんて、まだまだ子供だと思う。


「せんせーは？」

「俺は、伊野尾慧」


「じゃあ！伊野尾ちゃんだね！」

「えっ？」


「伊野尾ちゃん」なんて、呼ばれたことない
でも、山田くんに言われたらヤバイです！

伊野尾ちゃんって呼ぶ山田くんの顔はキラキラしていて、綺麗だった。


「伊野尾ちゃんっていい！」


山田くんは、伊野尾ちゃんで決まったらしい。
心がドキドキしてる。




そう言うと、山田くんはベッドに行き、こう言った。


「一緒に寝ますか？」

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