6話 ページ8
無「小夜子」
『はい。無惨様』
無「累はどうなった」
『鬼狩りに倒されました』
無「そうか。下弦の伍でも勝てなかったか」
『そのようです』
無「小夜子、鳴女。一緒に来い」
『何をなさるおつもりで?』
無「下弦を解体する」
『御意』
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鬼舞辻無惨について行くと、下弦の鬼が揃っていた。
鬼達は、状況が飲み込めず焦っている様子で立っていた。
無「頭を垂れてつくばえ。平伏せよ」
鬼舞辻無惨の言葉を聞いた途端鬼達は素早く頭を下げた。
そして、下弦の鬼の解体が始まった。
目の前で鬼達が倒されていく。
「た、、すけ、、て…」
私に縋って助けを求める者もいた。
………ごめんなさい。
心の中で謝りながら目を閉じ終わるのを待った。
ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい。
助けられなくて、、ごめんなさい。
無「最期に言い残すことは?」
最後に残った下弦の壱にむかって言った。
それに、鬼はうっとりしながら感謝を述べた。
そして、その言葉を気に入ったのか鬼舞辻無惨は自分の血を分けた。
目をあけると、鬼が床でもがいていた。
鳴女が琵琶をならすと部屋が動き、鬼は消えて行った。
無「小夜子。あいつを監視しておけ」
『御意』
今日は、最悪の気分だ。
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作者名:赤崎 | 作成日時:2020年1月18日 20時