３８．勘違い ページ40
轟くんと離れてしまった私は流れに身を任せることにした。
だが、流石にここまで押しつぶされるとは思ってなく、苦しい。
やば........お昼のハンバーグ出そう.....。
「皆さんストップ！！ゆっくり！！ゆっくり！！」
「んだコレ」
流れに身を任せたおかげか、それとも私の運がものすごく良いのか、すぐ目の前に切島くんと上鳴くん。
二人とも私には気づいていないようだ。
あ。いいこと思いついた
「.....えい！」
「....うお！？」
どさくさに紛れて切島くんに抱きついてやった。
これで私のお腹は守られる！！！！
「どうした！？」
「少しの間私(のお腹)を守って」
そう、私が言うと戸惑う切島氏。
そんな所もかわいいよ。
.....ってそれよりもさっきから誰だよ
私の脇腹に何かでつんつんしてくる奴！！
くすぐったいんだけど！？！？
私くすぐられるとものすごく弱いの！！！！！
「....くっ」
ちょっ.....涙出てきた
なんとか歯を食いしばって我慢しているけれど、とても辛い。
切島くんの腰に回した腕が震える。
すると突然彼は私の頭に手を乗せた。
何事かと思い、彼の方を見る。
私は拭けない涙をそのままに、身長的に自然な形で上目遣いをすることになった。
彼の表情を見ると、辛そうに見えた。
え。そんなに抱きつかれるの苦だった！？
後で謝るか。
そう心に決めた時、
「皆さん....大丈ー夫！ただのマスコミです！なにもパニックになることはありません。大丈ー夫！！」
飯田くんの声が聞こえた。
その言葉に安心したのか、雄英生達は続々と教室へと戻っていく。
休み時間が残り少ないからだ。
私も切島くんから離れた。
「あはは。ごめんね〜！いきなり抱きついちゃって！！ちょっと(お腹が)緊急事態だったからさ」
「あ、いや、大丈夫だぜ！」
それならよかった。
轟くんは先に戻っただろうか。
そんな事を考えながら、切島くんと上鳴くんに「先戻ってるね」と言い、食堂をあとにした。
そうそう。私をくすぐってたのは、パニックになりすぎて箸をそのまま持ってきちゃったモブだった。
箸が私の横腹に当たっていたみたいだ。
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紫亜(プロフ) - 夢女子さん» そうですよね！！それ聞いてなんか安心しましたww (2018年10月14日 12時) (
レス) id: 5e2587481b (このIDを非表示/違反報告)
夢女子 - ヒロアカの作品なんてめっちゃあるんですから個性被りなんてよくあることだとおもいますけどねぇ…? (2018年10月12日 8時) (レス) id: fa5f2782df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫亜 | 作成日時：2018年4月15日 22時
