番外編4 ページ47
「まさかこんなところでASNさんにお会いするとは……
以前チャットで、よくゲーセンに潜ると聞いてました。
帽子が目印だと話されてましたよね。
だからすぐに分かったんですよ!」
「それはどうもです。
コロT王子さんもよくゲーセンに?」
「はい、給料日前は金欠ですから、食料を追い求めて。
ここ、カップ麺や、レトルト食品も景品で置いてありますから。」
「なるほど。」
給料日前って……
結構大変なんだ。
「あっ、もし良かったら、そのレーンに案内して下さいよ。」
「えっ?」
「コロT王子さんにはいつもお世話になってますしね。」
そう伝えれば、相手も察した様で
「いいんですか!?」
「はい。」
「じゃあ、宜しくお願いします。」
というわけで、私達は次のクレーン台に向かったのである。
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「いやあ、こんなに大量に〜
ありがとうございます。
しばらくは食料に困りませんね。」
私達を見送るナモコ店員は、泣きながら手を振っていた。
ほとんどの食べ物系の景品を、クレーンで収穫した私は、出禁をくらってしまい、コロT王子さんと一緒にゲーセンから追い出された。
「もっと取れたのに……」
「いやあ、充分ですよASNさん。
私なんかの為に、ありがとうございます。」
「いえいえ。」
両手一杯に、ナモコの名が入った大量の袋の中には、お菓子の箱や、カップラーメン、レトルトの箱がこれでもかとギュウギュウ詰めに入っていた。
「ASNさんは凄いですよ。」
「そんな、全然。
上には上がいますから………」
パパやうまるお姉ちゃんがいるし。
「ASNさんは、今日もまた荒野サバイバルに?」
「行きますよ。
コロT王子さんは?」
「もちろん行きますよ。
今日のお礼は、しっかり活躍させて下さい!」
「楽しみです。」
お互いに、待ち合わせ時間を決めて、私達はそれぞれの帰路にへと向かう。
「あっ、ASNさん!!」
後ろから急に名前を呼ばれた為、振り返ると
「またゲーセン巡りしましょう。」
「いいですね、それ。」
ゲームの中だけでなく、外の世界でも友達が出来たことが嬉しかった。
その後
私達はよくゲーセン巡りをして至るところで、出禁を言い渡されることになった。
でも、こんなに仲良くできる友達なんていないから、Aは嬉しいんだけどね。
(終わり)
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壱(プロフ) - ちくわさん» コメントありがとうございます。嬉しいお言葉を下さり、励みになります。悪の大罪シリーズについてですが、実は知らなくて、すいません……。「悪の娘』とかがあると名前だけは聞いたことがありますが、分からないです。おススメ作品ですか? (2018年6月1日 21時) (レス) id: eca00d5e47 (このIDを非表示/違反報告)
ちくわ - 面白いです! 悪ノ大罪シリーズとか知ってたりしますか? (2018年6月1日 17時) (レス) id: ae2f86a54b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:壱 | 作成日時:2018年2月18日 8時