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番外編 ページ31

Aに付いてやって来たのは、クレーンゲームのブースだった。



沢山のクレーン機台が置いてあり、お菓子やぬいぐるみ、タオルや、ゲームにフィギュアと多種多用な景品が置かれている。





「あった! かわいい〜♡

ネコロンブスだよぉぉっ!!」



ある一つの台の前で止まり、興奮している妹は、目をキラキラと輝かせて、台に設置された景品を見ていた。





あれが、可愛いのか……?




ネコロンブスは真っ白な体には青色の水玉模様があり、顔はハの字の眉毛と、短い左右三本ずつのヒゲ。

そして目は黒縁で中が真っ白。




どこが可愛いんだ……



少々妹のセンスに違和感を持ちながらも、嬉しそうにぬいぐるみを見つめている妹の気を崩すわけにはいかないと僕は思い、適当に相槌を打つ。




「確かに可愛いね……」




「A、これが欲しかったんだよねっ!!」



「はっ!!?」





いつの間にか家モードのAは、体が小さく縮み、ぴょんぴょんと跳ねながら、景品を見ていた。





「おい、今はASNじゃなかったのか?」



「あっ!

そうだった。」



シュン!!



効果音が入り、Aの体は普段の大きさに戻る。



僕には未だに理解出来ないが、何故か妹は、駄目妹バージョンの時は体が小さくなる。


謎だ……






「お兄ちゃん、私これ欲しいからやるね。」




リュックから財布を出し、クレーンゲームをしようとしている妹。



僕はそこで、妹の肩に優しく手を置いた。




「僕が取ってあげるよ。」



さっき言ってた欲しい物があるとは、ネコロンブスなのだと分かり、ここは兄として妹に良い所を見せる機会だと、僕は意気込む。




「えっ、お兄ちゃんできるの?」




何故か疑わしそうにジト目で僕を見つめてくる妹。




「こんなの簡単だろう。」




そう言って、僕は台の前に立った。

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(プロフ) - ちくわさん» コメントありがとうございます。嬉しいお言葉を下さり、励みになります。悪の大罪シリーズについてですが、実は知らなくて、すいません……。「悪の娘』とかがあると名前だけは聞いたことがありますが、分からないです。おススメ作品ですか? (2018年6月1日 21時) (レス) id: eca00d5e47 (このIDを非表示/違反報告)
ちくわ - 面白いです! 悪ノ大罪シリーズとか知ってたりしますか? (2018年6月1日 17時) (レス) id: ae2f86a54b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2018年2月18日 8時

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