女王様の側に咲く花は

Gazania 17 ページ37

教室に着くと、ざわついていて


嗚呼、転校生が来るんだなと思った


仙城さんが転校してきて、 転校していってからまだそんなに経ってないのに転校生が来るのはまぁ…


身も蓋もない話をすると、ご都合主義よね←



｢【あの】オダマキさんなら私はぶっ潰したいんだけど…｣


｢…妃凪は、オダマキさんの事嫌ってるよね…｣


｢だって、向日葵を傷付けたのよ？許せるわけないじゃない｣



私自身の悪口を言われていたのは気付いてた。私の悪口は別に言われても構わなかった


けど、オダマキさんは向日葵に手を出したの


そんなヤツを私が許すと思う？？？


少し頬を膨らませながらそう言うと向日葵は｢ん゛んっ｣と唸り声をあげて少しびっくりした



｢えっと、向日葵？｣


｢あ…何でもないから、気にしないで｣


｢あ、うん｣



向日葵の言葉に頷くと、ちょうど先生が教室に入ってきた


私と向日葵は隣同士なので問題ないのだがざわついていたクラスメイト達は慌てて自分の席に座る



｢あー、今日は転校生がいるぞ〜｣


｢男の子ですかー？女の子ですかー？｣


｢まぁ、見てからのお楽しみだな。苧環、入ってくれ｣



先生の言葉で教室に入ってきたオダマキさん


…嗚呼、貴女はココに戻ってきちゃったのね


結構心を折るレベルで潰したと思ったんだけど…初めて陥れた相手だったし、色々ツメが甘い部分があったのかもしれないわね



｢苧環結衣凪です！よろしくお願いします｣



そう言ってニコリと笑う彼女を見て、私はどうやって潰してやろうかと算段を立てた

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