女王様の側に咲く花は

第二章　Prologue Gazania 16 + Setting【Yuina】 ページ35

｢お姉ちゃーん！｣


｢あら…どうしたの？媛奈｣



勢いよく抱き着いてくる可愛い妹に私は声をかける


媛奈の頭を撫でていると、媛奈は嬉しそうにしていたのだが少しハッとし慌てて口を開く



｢お姉ちゃんあのね。クラスの子の近所に、オダマキさんが引っ越してきたんだって｣


｢……オダマキさんが……？｣


｢うん。そのクラスの子曰く娘さんは高校生だって聞いて…もしかしたらって思ったんだけど…｣



そう、少し眉を下げて言う媛奈


…ふふ、媛奈には感謝しないとね。私の脳内に思い浮かんでいるオダマキさんなのかはわからないけど


同姓なだけの別人かもしれないし。…それでも


オダマキさんがうちの高校に来る可能性があるっていうのを事前に知れて良かったわ


向日葵を傷付けた愚か者なオダマキさん。もし、今回の子がそのオダマキさんで


また向日葵を傷付けるって言うなら…私は容赦しないわ




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苧環 結衣凪(おだまき ゆいな)


黒髪ロングに藍色の目でつり目がち


気の強そうな印象を受けるが人気者に媚を売り、自分の地位をあげる姑息な子


人気者な子に媚を売り、その人気者な子の中で一番大事にされないと気が済まず


自分より大事にされている子がいれば潰す


もちろんそれは媚を売っている相手には気付かれないよう行うが小学生の頃向日葵を潰そうとした事が妃凪にバレ、妃凪の親友を虐めたというレッテルが貼られ居場所がなくなり転校する事になった


妃凪を…というよりは向日葵の事を憎んでいる


オダマキの花言葉…【愚か】

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