女王様の側に咲く花は

Sunflower 16 ページ34

久々に妃凪に抱きしめられる。あぁ…彼女の良いかほりだ。安心するわぁ…。



そんな事を思いながら、私も抱きしめ返していると、仙城は逃げ出した。ありゃ。尻尾巻いて逃げ出したか。あいつ。



まぁいいや。今はこうしていよう。あぁ…(無心)。



*
*



後日



さて。あれから仙城は、学校に来なくなった…というよりも、いなくなった。要はまぁ、転校していったって事。



そりゃそうだ。学校の女王様である妃凪を陥れようとしたんだもの。ただじゃあすまないか。



今まであいつがやらかしてきた事も、クラスメイト達にばれちゃったしね。学校での居場所は無くなっちゃったよっと…。



自業自得だけどね。あいつがもう少し頭捻っていれば、こんな事にはならなかったのに。



恨むなら自分を恨むんだな。普通に過ごしていればよかったものを。



「向日葵?学校へ行きましょうか。」



隣を歩いていた妃凪が、私の顔を見つめながらそう言う。うん、とだけ返すと、私達は学校へ歩き出す。



＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿さ、今日もまた、女王をお守りするとしようか。

第二章　Prologue Gazania 16 + Setting【Yuina】→←Gazania 15

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