女王様の側に咲く花は

Sunflower 14 ページ30

妃凪とクラスの女子とのやり取りを傍で聞いていると、RINEのメッセージ受信音が聞こえてきた。



あ?また仙城からかな。何かさっきからニヤついてるから。気持ち悪いったらありゃしないんだけど。



*



昼休み トイレの個室内にて



案の定、RINEは仙城からだった。しかも、その内容を見て私は吹きそうになった。



私が盗った(言い方悪いけど)ノートあるでしょう。それをね、放課後、私に寄越せって…汗



九条が使うより、私に使われた方がノートも喜ぶって…。どんなんだよ、ノートが喜ぶとか。



相変わらずの思考をしていらっしゃるな。えーっと、とりあえず返事は「解りました。」って事にしておこう。



このノートを、あいつに渡したら…彼女、痛い目見るからさ。後にね。



ここは、大人しく言う事聞いておきましょうね〜っと。



・



放課後 屋上にて



屋上の扉を開けると、仙城が先に来ていた。珍しい。早くこのノートを受け取りた過ぎて、ウキウキしてるのかな?



内心で勝手にそう思い、私は彼女にノートを渡す。…はい、これでOKかな。



妃凪のノートを受け取った彼女は、すぐにふら〜っと屋上を去っていく。



私はその後姿を見ながら、うっすらと口元に笑みを浮かべた。



「…馬鹿な奴。」

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