休学復帰のくのたま先輩【RKRN】

○ ページ44

仙蔵「さぁA！委員長と呼べ！」

『仙ちゃん委員長！』




絶対だれもが違うと思っただろうAの呼び方にはその場にいる全員がズッコケる。

本人は仙ちゃん呼びが気に入っているらしい。




『ところでそれ何？文次郎？生首？』

文次郎「生首フィギュアのもんじろくんだ」

『はぁ？』




生首フィギュアのもんじろくんとは初対面だったAは一瞬寒気を覚えた。




仙蔵「そんなことよりさっさと我ら作法委員会の予算を通せ！」

『ふふん、仙ちゃん』

仙蔵「委員長と呼べ！」

『却下』




満面の笑みから一気に真顔と変わる瞬間はだれもがゾッとする瞬間だ。

Aが書いた却下の紙を広げると仙蔵は不満そうな顔をする。



仙蔵「えっ…なぜ却下なんだ？」

『作法委員会にこんな大量の米の粉要らないでしょ』




さすがのAでもこの予算案には問題ありと思ったのか、普段見せない真面目な姿が凛々しくみえる。



仙蔵「首実験の作法の演習に必要なのだ」

文次郎「どう使うんだよ？」

仙蔵「首化粧用だ」

「『首化粧？？』」



米の粉を使う首化粧なんて聞いた事がない。

文次郎とAは声を合わせてそう問いただすが



仙蔵「たとえば、この生首フィギュアのもんじろ君を米の粉で化粧してみると…」



仙蔵がもったもんじろ君を、作法の生徒達で化粧し始めた。

Aと文次郎と三木ヱ門は不思議そうにぱちくりと瞬きをする間に、化粧は終わった。



仙蔵「こんな感じでどうかな？」

『いやいやいやいや肌が白くなっただけじゃん。そうでしょ？もんじ…』

文次郎「おぉ…………！！」

『え、嘘だろ？』



なぜかもんじろ君にときめく文次郎だった。

○→←命の危機！？

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す