【ﾋﾛｱｶ】転生したので第二の人生送ります。

２８ ページ29

.


「お、おおおおおお奥さんって…！ほ、本当ですか！？」

「本当さ！ねっ、Aちゃん。」

『公表してなかったからね。それよりも早く保健室でも病院でも行きなよ。』

「Aちゃん一緒に帰るよね？」

『私早く帰りたいから塚内さんに送ってってもらう予定だったんだけど。』

「ダメだよ！塚内くん何するかわからない！待っててよね！わかった！？」

『わかったわかった。ほら、早よ行け。』








しっしっ、と手を振る。が、その手を掴まれて私も一緒に保健室に同行した。そんなに信用ないか私。


＊＊＊

特に酷い外傷もないので俊典くんのベッドの端に座ってる。早く帰りたいんだけど。








「Aちゃん、その首どうしたの？」

『手がいっぱいついてる青年に首絞められたの。』








そう言うと驚いた顔をしたがすぐに眉を下げ私の首にまるで割れ物を扱うように優しく触れた。









「もうちょっと早く来れたらよかったのに…ごめんね。」

『別にいいよ。どうせすぐ消えるし。消えるまで家から出なきゃいいんだよ。』








……そうだ、家から出なきゃいいんだ。この首の跡を理由に家から出ない。理由を問われたらこの首見せたらいいし…。やったね、これからハッピーだ。首絞められてめちゃくちゃ苦しかったけどまさか利用できるとは思ってなかった。
よし、明日からずっと部屋に籠って寝とこ。

２９→←２７

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す