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手のついた青年はゆっくりとこちらに近づいて、やがて目の前にやって来た。顔についた手の指の隙間から赤い目が覗く。
「へェ…あんたがオールマイトの…。どれだけ凄い奴かと思いきやただの女じゃん。」
『……誰ですか。』
「そんな事どうでもいいよ。だってお前、今から死ぬから。」
そう言った瞬間、目の前の青年が私の顔に手を伸ばした。突然の事に驚きその手を振り上げる。パン、と音が響いた。
「ってェ…。大人しく殺されろよ…。」
『それで、わかりました。って言う人いないよ？』
「そうだね。」
そう言う彼はボリボリと首を掻く。掻きすぎたのか血がタラリと首筋から流れる。つい、本当についその手を掴んでしまった。
「…なに。離してくれない？」
『血、出てる。そんなに掻いちゃだめだよ。』
「あんたには関係ないだろ。離せよ。」
そう言いバッと腕を離す。少し困惑の顔していた彼は、次の瞬間からニヤリとした顔になった。そして次の発言に私は驚く。
「あんたさ、オールマイトの女だって本当？」
…なんで知ってるのかは知らない。誰かが調べたのか。いや、だいたい私と俊典くんは同じ家に住んでるが一緒に家を出た事もなけりゃ外出なんかもした事ない。…いや、ある事はあるがそれはトゥルーフォームでの姿でだ。世間一般が知ってる「オールマイト」とは出かけた事なんて一度もない。
『……なんで知ってるの？』
「あぁ…やっぱり本当だったんだァ。」
『質問に答えて。』
「教えてもらったんだよ。…じゃあさ、お前を殺せばオールマイトは悲しむよね？」
するといつの間に移動したのか黒いムキムキ野郎が私の後ろにいた。すぐに横に逃げようとすると腕を掴まれ上に上げられた。体が浮き、両腕で全身を支えるのは辛い。ライフルも目の前にいる青年に潰され塵になった。私も今からああなるのかと思うと怖くなる。
いくら死ぬのが2回目だからと言っても怖いものは怖い。手がゆっくりと近づき私の首を掴む。
「俺の"個性"、五指が触れたものが崩壊するんだ。塵になっちゃオールマイトはお前だって信じないだろ？」
首に触れているのは中指を除く4本。グッと力が込められて苦しくなる。この細い手にどこからそんな力が出ているのか、なんて、現実逃避するしかなかった。
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たろ。(プロフ) - 死柄木くんかわいいな！！！？？！？！？オールマイトの嫁って設定なかなか思いつかなかったから読んでて面白かったです。小説の題名がヒロアカの題名でめっちゃ湧いた (2022年8月10日 4時) (
レス) @page45 id: ba071d904f (このIDを非表示/違反報告)
早苗くん - めっちゃ面白かったです！一気読みしてしまいました！！！夢主のキャラもめっちゃ好きですし、ここで「僕のヒーローアカデミア」って出てくるか！！と思いました！続きが気になるので更新頑張ってください！ (2021年11月16日 22時) (レス) @page45 id: 5e67f31e32 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこきゃらめる - 神ですか！先生の作品大好きです。頑張ってください(о´∀`о) (2018年12月8日 1時) (レス) id: 9446a19fb8 (このIDを非表示/違反報告)
レイン - 続き、書くよね？書くよね？ (2018年11月28日 7時) (レス) id: 21ac21fda6 (このIDを非表示/違反報告)
Sowelu - 死柄木さんのお話が読みたいです！！！ (2018年8月18日 22時) (レス) id: 0d66d22dc9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はる
| 作成日時：2018年4月15日 16時
