時の流れ 漆拾玖 ページ29
あれか?鬼に命乞いして鬼になった鬼殺隊員か?
ならさっさと頸を斬った方がいいな。
と思い、奴に刀を振る。
その瞬間。
彼は近づき、
「ヤメロ!俺は鬼じゃねぇ!人間だ!」
と言ってきた。
鬼殺隊を示す隊服を着てるが人間ではなく、鬼になっている。
そして鬼なら飢餓状態になって人を喰らう。
だがコイツは私を食べない?
意味が分からない。
流石に私でも混乱する。
その間にも彼は近づいた。
「お前、あの時の奴だよな」
とても体躯が大きい奴だな。
あの時?
ああ
「最終選別に女の子殴った脳筋か」
「あぁ!?」
何故か怒られた。
「今日は此処に任務で来た。鬼は?」
脳筋に問う。
「此処の鬼なら全て死んだ」
といった。
「……………本当か?」
「あァ?俺の言うことが信じられねぇのか?」
身体から少量の電流が脳を伝う。
「うん」
真顔で言った。
「てめぇ!」
頭に怒りが登ったのか手を出そうとする脳筋。
「なら」
と再び刀を固く握る。
そして、反対側の手で脳筋の頭を掴み屈ませた。
「おい!何すんだ…!」
「じゃあ
二人を囲むようにして四方から鬼が飛び出した。
「時の呼吸
四方から細かい雨が降り注ぐ。
そして、左手で頭を掴んだ手を上に投げ飛ばした。
勿論あの男は宙に舞う。
「えっ、わあああああああ!?」
先程の撃たれ雨で少し時間を稼げた。
また四方から攻める鬼どもに刀を振るった。
「全集中 時の呼吸
鬼は頸を斬られ、体と頭と一緒に崩れていった。
「これで任務終了か?」
と言い、刀を仕舞った。
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