時透無一郎の親戚は恋柱の継子です 弐 【鬼滅の刃】【時透無一郎】【甘露寺蜜璃】

時の流れ　漆拾陸 ページ26

「こりゃ驚いた！淡い藤色の刀か！」





私の刀の色は、淡く綺麗な藤色。

へぇ、いいね、この刀。





「うん。気に入った」




これからこの刀とともに、鬼を滅亡させるんだ。

そう言って鞘に仕舞う。





「ありがとうございます。鉄穴森さん」

「いえいえ。刃こぼれなどがありましたら言ってください。いつでも直しますから！」




鉄穴森さんはそう言って、帰って行った。

良い人。私、この人が担当でよかった。







・








鉄穴森さんが帰った後。

蝶屋敷にて。

上弦の壱との戦いから定期的に診察するようになった。

どうしてかはまだ分からないが。



「はい、あー」

「あー」



口を大きくあけて口の中を見えるようにした。



「はい、いいですよ」



口を閉じた。



「囲炉裏さん、最近痛いところありませんか？」

「あ、無いです」

「それは良かったです」

「でしたら私はこれで…」

「あ、囲炉裏さん。少しいいですか？」



胡蝶さんに、呼び止められたので椅子に座る。



「そう言えば囲炉裏さんは、何故甘露寺さんがあの隊服か、まだ話されてないのですか？」



いつもの口調で胡蝶さんは言った。

甘露寺さんの隊服？

どうしてあんなに胸元があいているのか？

考えたことないなぁ。

うーん、うーんと頭を捻ると胡蝶さんが口を開いた。


「それはですね、あのゲスメガネのせいなのですよ」

「ゲスメガネ…」



聞いたところによると、前田という隊服を作る人の何かがすごいらしく、甘露寺さんの隊服は独断でああなったらしい。



「ということですので」




マッチと筒に入っている油をもらった。

何故？


「あのゲスメガネが隊服を届けに来たらこれで燃やしてください」


と黒い顔で言われた。



失礼だけど私も流石に甘露寺さんの隊服は無理だな。

さらし巻いてるけど…。

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