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『………』
ぶっきらぼうな顔をしてるのは自分でもわかる。別にイライラはしてない。
尾長「あの、先輩…」
『あ?』
尾長「ヒッ!!」
赤葦「サーブ練習するから真ん中に行ってボール取って。でもジャンプサーブする人の方向には投げないで」
『ん』
私は素直に従ってネットの下に潜る。
尾長「す、すんません…ありがとうございます」
赤葦「気にしないで。アイツ朝が弱いだけで嫌ってるとかそういうのじゃないから。」
尾長「っス」
尾長は赤葦に一礼してサーブ練に混じる。とりあえず近づいたりしてきたボールを適当にぽいぽい投げつける。あ、案外楽し
『アダッ』
ネットに引っかかったボールが肩に当たる。痛いと言うよりびっくりした。
そこからはもうビクビクしながらボール拾いしましたよええ。怖いですもん。やっぱり男子高校生のサーブは怖いっすわ…
監督からの片付けの合図で急いでネットを緩め、ボールを倉庫に戻して疎らに監督の周りに集合する選手たち。
マネージャーは監督の斜め後ろなんだって。凄いなんか…圧がすごい…
別のことを考えてたせいで話を聞かずに挨拶をして教室に戻る準備をする。基本的には赤葦とは行かずに一人で教室に戻る。
男女で一緒にいれば付き合ってるの?とか聞かれるのが面倒だって理由なんだけどもね。でも聞かれた時は優越感あるよそりゃ!イケメン君と付き合ってるように見えるんだぜ!!!そりゃちょっと自分の顔に自信持ちたくなるよな〜!!!
席について顔を伏せる、もう眠たくて仕方がない。
そう思って寝ようとするが、隣でガタガタと音がなり、ちらっと横を見る。そうすれば京治君が隣に座っている。
赤葦「尾長、怖がってたよ。選手に態度悪くするのやめて欲しい」
『尾長に文句を言うわけじゃないけど、もごもご言ってて聞こえなかったし。それに朝弱いの知らなかったの?あの子。ちゃんと反応しただけ褒めて欲しい。』
赤葦「…反応したその態度がダメって言ってるんでしょ」
『ん、ごめん。放課後の練習で謝るわ』
赤葦「ほら、ホームルーム始まるよ」
『ケッ。寝かせてくれないんかい』
赤葦「当たり前でしょ」
そう言えば、ガラッと目の前のトビラが開いて担任が教室に入ってくる。
一番前の隅っこは一番後ろよりも寝てる事がバレないので自習の時はぐーすか寝た。
起きたら京治君は引いてたね。「こいつガチで寝やがった」って顔してた。
さて、放課後ですから、部活行きますか。
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ゆん(プロフ) - 更新楽しみに待ってます☺️ (2022年2月18日 18時) (レス) id: d0dd043faf (このIDを非表示/違反報告)
hina hihoho2(プロフ) - コメント失礼します。雀田かおるじゃなくてかおりです…。この作品好きなのでこれからも更新応援してます! (2019年7月31日 9時) (レス) id: 54a67b7290 (このIDを非表示/違反報告)
あやか - バレーシューズはバッシュとは別物です…バスケのシューズがバッシュです… (2019年7月29日 6時) (レス) id: 8b3d747d68 (このIDを非表示/違反報告)
Maria - このお話凄く面白いです更新楽しみにしてます頑張ってください (2019年7月23日 6時) (レス) id: e320265211 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Sa | 作成日時:2019年7月16日 0時