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「…ということで、今日から働きます！お願いします！」
そう言って頭を下げれば「よろしくねー」だの「同じ苗字だ〜みんなで話してたんだけどAさんって呼んでいい？」だの言葉が飛んでくるのに「優しそうな人ばかりでよかった」と胸を撫で下ろした。
慎太郎と帰った次の日、早速善は急げと家と学校の間にあるコンビニのバイトに応募をすれば案外とんとん拍子に進んだ採用に初めは「初バイト緊張するな」と思っていたが今の反応を見るに優しそうな人ばかりで良かった。同年代の子も結構いるから仲良くなれればいいけど。
「じゃあ今日はレジちょっと覚えてね、あ、松村くん〜同い年だしシフト結構被ると思うから教えてあげて！」という店長の言葉になんだか見覚えのある後ろ姿に「あれ、確か…」と思っていれば「あ、はい」という言葉と共に振り返ったのに「あ」と言葉を漏らす。
「…あれ、慎太郎とさ、仲良い子でしょ」
「あ、そう…松村くん、松村北斗くん、だよね」
「知ってるんだ」
「まあ仲良いじゃん、あの6人学校でも目立つし」
「そうかな、そうでもないと思うけどね」
「いやいやみんな知ってるよ、怖いし」
そう言って笑えば「俺は含めないでよ」と松村くんも笑ってよろしくね、じゃあ人いないうちに店内から案内するわとつぶやいた松村くんの後ろをついていく。
「てかAさんって呼んでもいい？」
「いいよ、そんなわざわざ許可取んなくてもいいのに、同い年だし呼び捨てでもいいぐらいだけど」
「なんか…いや、ごめん、Aさんで」
「松村くんはやっぱり怖くないかも」
「悪かったな根暗で」
「言ってないんだけど」
なんか急に捻くれてしまった、そう思って「私も松村くんにしよう」と呟けば「何でもいいけど」あ、ここスイーツの棚、これおいしいよ、と何故かおすすめまで教えてくれた。へえー抹茶クリームぜんざいかあ、美味しそうだな…てかめちゃくちゃクールイケメンみたいな感じでずいぶんかわいいものを食べてるんだな。
「てかなんでバイト始めたの？なんか欲しいものでもあるの？」
「いやまあそういうわけではないけど…服とか欲しい時に渋るの嫌じゃん」
「それはわかる」
「慎太郎を好きな気持ち紛らわせるために」とは到底言えずに言葉を濁せば松村くんは貯めといて悪いことないからね、とあったらあった分だけつかう！という慎太郎とは全く違う堅実さに「ほんとに慎太郎と友達なの？」と問い掛ければまた捻くれたように「…まあよく言われるんだよね」と唇を尖らせてしまった。そういう意味ではないんだけども。
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七瀬(プロフ) - lemonさん» わ〜！ありがとうございます！少しでも楽しんでいただけていましたら幸いです！たくさん更新できたらいいな〜と思ってますので最後までお付き合い頂けましたらうれしいです！ (2023年2月25日 19時) (
レス) id: 652635b4cf (このIDを非表示/違反報告)
lemon(プロフ) - ほんとにこの作品がだいすきで、 このきゅんきゅんがたまりません！！これからの更新も楽しみにしております！^^ (2023年2月22日 22時) (レス) @page16 id: b772619bf0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：七瀬
| 作成日時：2023年2月7日 22時
