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…なんて色々あってからしばらく経つが、結局我儘で独りよがりな私は関係をどうすればいいのかをぼんやりと散らかる頭で考えることしかできず、何も解決できていない。
はあとため息をついてバイト終わりの今も「お疲れ様でした〜…」とバックヤードで松村くんに声をかけてタイムカードを押していれば「あのさあ」いい加減話しかければいいのに、慎太郎のこと本当は嫌いじゃないんでしょ？と最初は気を遣ってくれていた松村くんはもうなんだか遠慮がなくなってきて普通に「もう慎太郎と話してくれない？なんかあいつも変なんだけど」などと言ってくる。話せないってば、自分から酷いこと言った人に謝りに行く方法から探してるんだから。
あれからずっとなんだか何をしていてもどんよりとした気持ちがなんとなく付きまとう。すっかり日も落ち切った中1人で今日も今日とて帰路を辿り身支度を済ませて部屋に入ってぼんやり天井を見上げた。
明日は何の授業があったかな…数学、めんどくさいな…体育は楽しみだけど…とぼんやり思い返していれば「あ」とロングホームルームの存在を思い出す。
「…体育祭の選手決めじゃん」
なぜか冬に体育祭をする変な高校なんだよな、まあほとんど球技大会だからリレーだけ外でやるだけだけど、と思いながら目を伏せる。私は今年もリレーとなんか人足りないとこにでも入るんだろうな、なんでか運動だけは困ったことないし…と布団に潜る。
「…慎太郎はなにすんのかな」
一年で一番私が嫌いな時期だった。嫌いなイベントだった。だって慎太郎のことを好きな女の子が増えるから。でももう関係ないんだった、これって諦める準備は整ってるのかな。まだ、わからないや。
でも最初に決めた「自分のできるアピールをして諦める」というのはなんだかんだ達成できたんじゃないのかな。まあこれを始めた理由なんてただの自己満足だったけど。ちゃんと可愛くしようとした、デートもまあ、した。結果がどうであれその後悔はないのかもしれないな、と思ったところできっと私は眠りについた。
「じゃあ先月測ったタイム順にリレー選手決めまーす」
次の日、案の定去年と同じリレーの選手の決め方で今年もするらしい。陸上部の子が1番上に記されるのをぼーっとみつめていれば3番目に自分の名前が書かれるのに「Aって帰宅部なのにほんと足早いよね」運動もできるし、期待してるよ〜と隣の席の子が肩を叩くのに「走る練習積むか〜！」と笑ってみせる。でも本当に体が鈍りすぎてるので少しストレッチぐらいはしておいた方がいいのかも。
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七瀬(プロフ) - lemonさん» わ〜！ありがとうございます！少しでも楽しんでいただけていましたら幸いです！たくさん更新できたらいいな〜と思ってますので最後までお付き合い頂けましたらうれしいです！ (2023年2月25日 19時) (
レス) id: 652635b4cf (このIDを非表示/違反報告)
lemon(プロフ) - ほんとにこの作品がだいすきで、 このきゅんきゅんがたまりません！！これからの更新も楽しみにしております！^^ (2023年2月22日 22時) (レス) @page16 id: b772619bf0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：七瀬
| 作成日時：2023年2月7日 22時
