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次の日、なんだか昨日のネックレスのことが頭から離れなくてぼんやり教室の天井を見上げながら1日を終える。なんか引っかかるな、でも何が引っかかるのかはわからないな…と思いながら帰りのホームルームを聞き流し、「ごめん！バイトマジで今日急ぐから一緒に帰れない！」明日ね！明日！とバタバタ駆け出していった友人に手を振ってカバンを手に取る。
色々あった後、慎太郎のことをこの友人に話せば「…森本あいつマジで…はあ〜」とため息をついて頭を抱えていた。「マジで許せない」と怒り出すのに「…うーん」と何も言葉が見つからずに呟いたことを覚えている。それからも友人は夜になると連絡はくれるし、何かと心配してくれるのですごく感謝している。
しかし1人で帰るのなんて久々だな、いつもはこの友人やら、別なクラスの子と帰ることとか、まあ、慎太郎ともたくさん帰っていたけど、今日は部活委員会バイト、友人みんな全てがある日らしいので1人で昇降口を潜って、それで、
「ねえ」
「え？」
そんな声で呼び止められて後ろを振り向けば「…色々あったでしょ」と松村くんがどこか申し訳なさそうに立っていた。
「…あー、まあね、でも私もこれでやっと諦められたし」
いろんな人巻き込んじゃったから、申し訳ないよね、と笑って呟いて居た堪れなくなってつま先をみつめる。松村くんは何も悪くないし、むしろ大丈夫なのかな、めちゃくちゃ仲のいい人たちのこと、崩しちゃったりしてないかな。
「松村くん」
「なに？」
「その…なんか、周りで、いろいろ、大丈夫？」
「ずいぶん抽象的だね」
「わかってよ」
「…びっくりするぐらい普通だよ」
色々を話してた時も普通だった、何もいつもの慎太郎と変わらない、そんな松村くんの言葉に「そっか」と返せるぐらいにはもう諦めているのかな。引きずってるのは私だけだと思っていたが、やっぱりそうだったらしい。
「でも1人になると苦しそうだよ」
「え？」
「俺らの前では普通なだけ」
みんなの前でも普通なだけ、1人のときの慎太郎はこっちに見えてるのとは真逆かもしれないね、と呟いた松村くんが「これ」とピンク色の可愛い紙袋を私の手に押し付けるのに「え？え？」と頭が混乱する。色々情報量が多いんだって、慎太郎の話もまだ消化できてないよ、と思うも松村くんは「じゃあ俺用事あるから」と先をスタスタ歩いてしまった。マジでどういうこと？
「ねえ！これなに！」
「中見ればわかるんじゃないの」
ちなみに俺からじゃないよ、と微笑んだ松村くんがそれから振り返ることはなかった。なにこれ、こんなの、なんで？
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七瀬(プロフ) - lemonさん» わ〜！ありがとうございます！少しでも楽しんでいただけていましたら幸いです！たくさん更新できたらいいな〜と思ってますので最後までお付き合い頂けましたらうれしいです！ (2023年2月25日 19時) (
レス) id: 652635b4cf (このIDを非表示/違反報告)
lemon(プロフ) - ほんとにこの作品がだいすきで、 このきゅんきゅんがたまりません！！これからの更新も楽しみにしております！^^ (2023年2月22日 22時) (レス) @page16 id: b772619bf0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：七瀬
| 作成日時：2023年2月7日 22時
