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「待って名前呼びとか馴れ馴れしくない？苗字教えてよ、そっちで呼ぶわ」
「松村、でもいいよ別に、名前で」
「いやそうなの？でもいや…」
「なんでもいいだろ、呼び名とか」
「確かにそうですね…」
そっちも名前、教えてよと項垂れる私に上からそんな言葉が降ってきたのに「A…あ、苗字がいいよね？」と答えれば「別にいいよ、Aって呼ぶから」と言われてしまった。
「…あそう、てかさあ、松村…北斗くんって人と目合わせられないの？」
「は？」
「今日私が図書室入ってきてから一回も目合ってないけど」
「そういうわけじゃ…」
そうなのだ、今日私がこの扉を開けた時から一回も目が合ってないのだ。いや私のこと嫌いなのもあんまりよく思ってない気持ちもよーくわかるよ、でも一回ぐらい目合わせてくれても良くない？でもなんだかんだ話してくれるあたり私のこと実はそんなに嫌いじゃなかったらする？と完全に調子に乗った私はそう問いかけて前を向いた。
「…最初よりは、嫌いじゃないんじゃないの」
しらねえよ、勝手に好きに思ってたら良いんじゃないの、なんて、ちょっと語気柔らかくなってきてるの、なんか友達増えたみたいでうれしいよ。
「でもなんで樹とかと仲良いの？全然タイプ違うじゃん」
「4月に席が前後だった、それだけ」
「あー…そういうね、樹目立つけど北斗くんのこととか何も知らなかったもんね」
「Aって俺のこと馬鹿にしてるよね？そうだよ、俺は目立たないし根暗だよ」
「うわめんどくさ！そういうタイプか！」
うわー、と大袈裟に声をあげてみれば「なんで俺こんな奴と同じ委員会だし変に絡まれたんだろう」と頭を抱えてしまった。許してよ、ごめんて。
「まあ3月まででも仲良くしてよ、友達なってあげようか？」
「いらない、余計なお世話」
偉そうに、と私を目を細めて睨んだと思えばいつの間にか手元にあった小説に北斗くんの視線は移っていた。
やば、距離詰めすぎた？と思うがこれだけ話してくれたのだから別に嫌われているわけではなさそうだ。申し訳ないことをしたがちょっとは時効で許されたと思ってもいいのだろうか。
「…今度、なんか良い本あったら、教えて」
「なんだ、やっぱり私と友達になりたいんじゃん」
「やっぱりいい、2度と当番にも来るな」
「ごめんて」
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七瀬(プロフ) - 朱音さん» ありがとうございます！ヒロインごと好きになって頂けて嬉しい限りです！かなり話数もあるのに最後までお付き合い頂いて本当に嬉しいです…！他のお話も時間がある際にでも宜しければご覧ください。コメントありがとうございました！ (2023年2月7日 20時) (
レス) id: 652635b4cf (このIDを非表示/違反報告)
朱音(プロフ) - 大好きです！愛されるべきヒロインな夢主と、図書委員の北斗くんが良すぎて一気に読み切ってしまいました、ピュアピュアな夢主と拗れてる北斗くんをナイスアシストしすぎた樹に助演男優賞をあげたいです。他の世界観も読みたくて、他の物語も楽しく拝見させて頂きます！ (2023年2月6日 1時) (レス) @page49 id: 5dbaf83bc8 (このIDを非表示/違反報告)
七瀬(プロフ) - そぼろPさん» 最後までお読み頂きありがとうございました！お楽しみ頂けて嬉しい限りです！ありがとうございます！最後までお楽しみ頂けていたら幸いです。次回作もお楽しみ頂けましたらありがたいです！ (2023年1月2日 22時) (レス) id: 652635b4cf (このIDを非表示/違反報告)
七瀬(プロフ) - akikumaさん» 最後までお読み頂きありがとうございました！最高のお言葉頂けて嬉しい限りです、、！次回作までありがとうございます！よろしければお楽しみ頂けましたら幸いです！ (2023年1月2日 22時) (レス) id: 652635b4cf (このIDを非表示/違反報告)
そぼろP(プロフ) - 完結おめでとうございます！とても楽しく拝見させていただいていました。終わり方もとてもすごく好きで、全てが好きな作品でした。次回作も楽しく読ませて頂いてます！ (2023年1月1日 20時) (レス) @page46 id: cdebdf4adb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：七瀬
| 作成日時：2022年12月4日 22時
