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「…で、ここの文法がここの意味を修飾してるってことなんだけど、それで」
…ごめん北斗くん、その一生懸命な説明は何も私に届いていません。昨日なぜか私は北斗くんに恋をしていることがわかってしまい、昨日の今日なので北斗くんの声をまともに聴くことができない。
顔を合わせるなんて無理だと思い「ごめん、今日の勉強会なしにしない？」と送るも「なにそれサボろうとしてんの？絶対来いよ」と圧の強いメッセージが来て発狂しそうになった。
「……ねえ、聞いてる？」
「あっ！その！ごめん！」
すっかり上の空になりながらぼうっと北斗くんの顔を見つめていればいつのまにか怪訝な顔をして私の顔を北斗くんまで見つめているのにびくりと肩が跳ねる。
はあと一度ため息をついて「疲れてる？休もうか」と北斗くんがメガネを外すのにいつもならなんとも思わないのに今日はそんな当たり前の姿にまで「かっこいい」と思ってしまうのだから私はかなり重症なのかもしれない。
「いや！全然！大丈夫！ほんとに！」
「だって今日変だよ」
さっきから問題集見ないでなんかよそ見ばっかりしてるし相槌すら返ってこなくて変だなって思ったら次は俺の顔見てるし、と手元の飲み物を飲みながら北斗くんがつらつら述べるのを「おっしゃる通りです…」と呟くことしかできなかった。本当によそ見か顔しか見てません。すみません。
「…なんかあったの」
「え」
「昨日とは全然違うじゃん…その、項垂れてるっていうか、ぼんやりしてるから」
あなたらしくないよって、思ってとどこか不安そうに長いまつ毛を伏せながら呟く北斗くんに「ごめんそんな面持ちさせてるけどただの恋煩いなんだ、しかも北斗くんへの」とは当然言えるわけもないので「いや…夜更かししすぎて」という言葉で慌てて濁した。
「…寝ろよ、夜更かしとかすぐ頭回らなくなるタイプでしょ」
「なんでバレてんの」
「わかるよ、そういうやつじゃん」
Aはさ、そう言っていつものように目を細めて笑う北斗くんに今日はどうしようもなくなぜかときめいて仕方ない。
これが好きな人フィルター？いや北斗くんは出会ったときからずっとかっこよかったよ、そうなんだけど、なんか今日は直視できないっていうか！
「こっち見ないでくれない？」
「は？勉強教えてんだから顔見るだろ」
「…それもそうか」
「へんなやつ」
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七瀬(プロフ) - 朱音さん» ありがとうございます！ヒロインごと好きになって頂けて嬉しい限りです！かなり話数もあるのに最後までお付き合い頂いて本当に嬉しいです…！他のお話も時間がある際にでも宜しければご覧ください。コメントありがとうございました！ (2023年2月7日 20時) (
レス) id: 652635b4cf (このIDを非表示/違反報告)
朱音(プロフ) - 大好きです！愛されるべきヒロインな夢主と、図書委員の北斗くんが良すぎて一気に読み切ってしまいました、ピュアピュアな夢主と拗れてる北斗くんをナイスアシストしすぎた樹に助演男優賞をあげたいです。他の世界観も読みたくて、他の物語も楽しく拝見させて頂きます！ (2023年2月6日 1時) (レス) @page49 id: 5dbaf83bc8 (このIDを非表示/違反報告)
七瀬(プロフ) - そぼろPさん» 最後までお読み頂きありがとうございました！お楽しみ頂けて嬉しい限りです！ありがとうございます！最後までお楽しみ頂けていたら幸いです。次回作もお楽しみ頂けましたらありがたいです！ (2023年1月2日 22時) (レス) id: 652635b4cf (このIDを非表示/違反報告)
七瀬(プロフ) - akikumaさん» 最後までお読み頂きありがとうございました！最高のお言葉頂けて嬉しい限りです、、！次回作までありがとうございます！よろしければお楽しみ頂けましたら幸いです！ (2023年1月2日 22時) (レス) id: 652635b4cf (このIDを非表示/違反報告)
そぼろP(プロフ) - 完結おめでとうございます！とても楽しく拝見させていただいていました。終わり方もとてもすごく好きで、全てが好きな作品でした。次回作も楽しく読ませて頂いてます！ (2023年1月1日 20時) (レス) @page46 id: cdebdf4adb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：七瀬
| 作成日時：2022年12月4日 22時
