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「はー！食べた食べた！最高！」
「…なんか寒くね？」
「懐も冬だし体も寒いって？うまいねえ〜」
「何なんだよほんと…」
美味しかった？とどこか不機嫌そうな北斗くんに「それはもう」と頷けば「まあ、じゃあいいけど」とまっすぐ前を向くのに「また奢って」といえば「いやだ」と言われてしまった、なんで？
「じゃあ今度は私が奢ってあげるよ」
「何を」
「ゆめかわパンケーキ」
「………ウン」
考えとくわ…と少し引いた顔、でもちょっと興味あるでしょ、北斗くんの思うこと結構わかる気するよ。
「あ、じゃあ私はここで」
北斗くんマジで運気気をつけなよ、と駅の改札で乗る線が違う北斗くんに手を振り「楽しかった、またね」と背中をむけて、それで、
「…また遊んでくれんの」
「え？北斗くんがいいならいつでも」
「ふーん、そう」
あんたっていっつも暇だよね、と最後になぜかディスられたのに「別に忙しい時だってあるし！いつもは暇じゃない！」と反論すれば堪えきれないように笑い出す北斗くんに「バッカにして〜…」と拳を握りしめる。イラつく〜！なんだこいつ1日の最後まで！
「いいんじゃない」
「は？なにが」
「いつも暇でも、いいんじゃないの」
「…何がいいの？本気でバカにしてるでしょ」
「捻くれてんなほんとに」
暇でいてよ、むしろずっと、と意味のわからない言葉を誰にも聞こえないぐらいの声でつぶやいて「じゃあね、今日は待っててくれてありがとう」待たせてごめん、と手を振って改札の中に消えていく北斗くんをみつめて「はあ〜？？なんなのまじで、やっぱ変なやつだよな」と私も改札を通った、まあ北斗くんのあの訳のわからん話を聞いてたせいで乗りたかった電車は逃したけど、ちくしょう。
「…うわ」
電車に揺られて家まで帰り、風呂から出た瞬間にこれだ。画面に映し出される「田中樹」の文字にめんどいなと思いながら「寝るけど、5秒で」と告げれば「今日あったこと言え、簡潔に」とどこか興奮した様子の樹に「キモ、何もないよ樹が期待することは」とため息をつく。
「え？ちゅーしてねえの？」
「するかよ付き合ってないよ」
「は？マジで？北斗勇気ねえな」
そろそろ何かあってもいいんだけどなと本当に私たちをくっつけようとしている樹に「マジでなんもない」と釘を刺した。なんで残念がってんの？付き合ってないのなんて当たり前でしょうよ。
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七瀬(プロフ) - 朱音さん» ありがとうございます！ヒロインごと好きになって頂けて嬉しい限りです！かなり話数もあるのに最後までお付き合い頂いて本当に嬉しいです…！他のお話も時間がある際にでも宜しければご覧ください。コメントありがとうございました！ (2023年2月7日 20時) (
レス) id: 652635b4cf (このIDを非表示/違反報告)
朱音(プロフ) - 大好きです！愛されるべきヒロインな夢主と、図書委員の北斗くんが良すぎて一気に読み切ってしまいました、ピュアピュアな夢主と拗れてる北斗くんをナイスアシストしすぎた樹に助演男優賞をあげたいです。他の世界観も読みたくて、他の物語も楽しく拝見させて頂きます！ (2023年2月6日 1時) (レス) @page49 id: 5dbaf83bc8 (このIDを非表示/違反報告)
七瀬(プロフ) - そぼろPさん» 最後までお読み頂きありがとうございました！お楽しみ頂けて嬉しい限りです！ありがとうございます！最後までお楽しみ頂けていたら幸いです。次回作もお楽しみ頂けましたらありがたいです！ (2023年1月2日 22時) (レス) id: 652635b4cf (このIDを非表示/違反報告)
七瀬(プロフ) - akikumaさん» 最後までお読み頂きありがとうございました！最高のお言葉頂けて嬉しい限りです、、！次回作までありがとうございます！よろしければお楽しみ頂けましたら幸いです！ (2023年1月2日 22時) (レス) id: 652635b4cf (このIDを非表示/違反報告)
そぼろP(プロフ) - 完結おめでとうございます！とても楽しく拝見させていただいていました。終わり方もとてもすごく好きで、全てが好きな作品でした。次回作も楽しく読ませて頂いてます！ (2023年1月1日 20時) (レス) @page46 id: cdebdf4adb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：七瀬
| 作成日時：2022年12月4日 22時
