囲まれる。*納棺師、占い師、傭兵* ページ6
「あの、どうして僕以外の人と一緒に居るんですか?しかもこんな……悪魔のような身なりの奴と…」
「おや奇遇。ちょうど私にも悪魔が視えるよ。赤黒い衣装の穢らわしい悪魔がね。さっさと彼女から離れてくれ。」
「おねーさん、この怖い人達だぁれ?僕怖いよぉ…」
「誰か説明して…」
グググッ、と四方八方から引っ張られ私の腕と胴は泣き別れしそうです。
と何度も訴えたが全く聞く耳を持たないコイツら。貴方達の耳は飾りか。
「ナワーブに至っては子供だし…何してんの…」
「えぇ?僕子供だから分かんなぁい。それよりあっちの部屋で僕と遊ぼ?」
「この子供の皮を被った悪魔…いや獣め。どうして僕以外の生きた人間が彼女に触れるんだ汚らしい。彼女を愛すのは僕だけでいい。」
「うるせぇなぁイソップ。」
「あ、本性…」
そろそろ腕が限界だ。腕力にものを言わせた取り合いはやめて欲しい。品が無い…
イソップに至ってはチクチクしたマスクをしたまま私に頬擦りをしてくるのでとても痛い。痛い。
突然、スルリと内股を撫でられビクリと身体が反応してしまう。
あまりに突然の事だったので理解が追いつかないでいるとクスクスと隣で笑い声がし、
「おや、すまない。少し手が触れてしまったようだね…」
と悪どい笑みを浮かべたイライがそう言う。
しまった、と気づいた時にはもう遅く、他の2人もその気になってしまったようで首やら腰やらに優しく、擽るように手を触れだす。
たまらず「っ、ひ」と声を漏らすとますます彼らを煽ってしまったようで、手を止めるどころか1層やらしく触れてくる。
「ね、もうやめ、て…」
「何故?こうなる事が望みだろうに。もう分かっているんだよ…大丈夫。怖くないさ。」
「ん、ふ、可愛い…可愛らしい…もっと深いところまで触れたいんです…分かりますよね?」
「お前らなぁ…ガッつきすぎだろ…。つって、俺もやめる気無いけどな。オラ覚悟しろ、な?優しくするって。」
ぐるぐるぐると頭の中で抵抗しろだのこのままだの考えが巡るが、この3人の声を聞いていると全てどうでも良くなってしまう。
手に込めていた力を抜いたが最後、喰われてしまうのだろうかとふと考える。
それも、まぁ、いいのか、も
聞く耳持たず*写真家**白無常*→←痛めつけたいサバイバー第1位{3}*黒無常*
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すぴお - 待って最初の弁護士で腹筋ログアウトしました最高ですアザスありがとうございます応援してます!!! (2020年4月25日 0時) (レス) id: 5763911021 (このIDを非表示/違反報告)
お豆腐(プロフ) - ちょっとダークな雰囲気で世界観めっちゃすきです!夢主に感情移入しすぎて痛いw (2020年3月4日 1時) (レス) id: 4dd9818095 (このIDを非表示/違反報告)
もゆう(プロフ) - 金魚丸さん» どえぇええありがとうございます………………ありがとうございます…………。喜んで書かせていただきます………… (2020年1月26日 19時) (レス) id: 2412a78293 (このIDを非表示/違反報告)
金魚丸(プロフ) - はじめまして…!キャラの特徴だったり世界観だったりとっても大好きです…!新ハンターのアンさんが夢主ちゃんにだけめちゃくちゃ優しい…みたいなお話が見たいです、もしリクエスト受付中であれば是非お願いします!これからも陰ながら応援しています…! (2020年1月26日 15時) (レス) id: 0008ec1201 (このIDを非表示/違反報告)
もゆう(プロフ) - 綵宇さん» ぁああありがとうございますめちゃくちゃ嬉しいです……タダでは起き上がらない精神の持ち主じゃないと楽しい荘園ライフを送れないと思って意識して書いたので気づいて頂けて感激です……!!これからも更新頑張ります〜! (2019年12月26日 21時) (レス) id: 2412a78293 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もゆう | 作成日時:2019年6月9日 18時