痛めつけたいサバイバー第1位{3}*黒無常* ページ5
「はひ…ぎゃわ…んぎぃ…こあいよぉ…」
「な、なんだコイツ…急に泣きだしたぞ…」
今日も今日とて例の如くファーストチェイスを頂いてしまう私。
しかも今回はめちゃくちゃ背がでかい人…黒い…怖い……。
「お、おい泣くんじゃない…まだ何もしてないだろうが。」
「えっ何かするつもりなんですか…?」
「まぁな。大人しくしておくのが身の為ってやつだが…」
「クッソ逃げるっきゃねぇ!!」
「あ。」
全力ダッシュ。
こうなったからにはもう逃げても無駄だと分かっている…けれど抵抗せずには居られないッ!!
だって怖いもーーん!
「ハ、ハァ、ふぅ、…あら?追ってこない…。」
しばらく走り続け、ふと後ろを振り返るともう誰もいなかった。…もしかして、撒いた?
それなら好都合、と早速近くにあった暗号機へ向かう。今回は無事に逃げ切れるんじゃ
「ハッハァ!随分安直なんじゃないか?オイ。抵抗しなけりゃ優しくしてやろうと思ってたのになァ…気が変わった。お望み通り苦しめてやろう。」
ゴポ、と暗号機近くに黒い渦ができたかと思いきや中からさっきの大男。え、な、なんで、
「え…あ……ごめんさ、もう逃げません…から…許し」
「逃げませんじゃなくて逃げられないのだ…。逃がさないしな。」
腰が抜けてしまって立てない。足が震える。
その間にニヤニヤと笑い顔を貼り付けて近づいてくるハンター。
瞬きもしない内に目の前へ来るといきなり屈みこみ、私の首へ手を伸ばす。え、あ
「かっ…、はっ…!あ゛ぐっ…!」
ギリギリギリと万力を込めた手で首を締められ一気に酸欠状態へ陥る。
何とかして息を吸おうと大口を開けてみるがまるで打ち上げられた魚のようにはくはくと無力に口を動かす事しかできない。
「苦しいか、なぁ。オイ涎が垂れてるぞ。ふふ、ご自慢の悲鳴とやらもあげれず悔しいなぁ?」
「かひゅ…くっ…こっ…っ…!っか…」
「いい、とてもいい。貴様は悲鳴等あげずにただ殺されれば良い。その方が何倍も美しい…他の奴らが分かっていないだけだ…」
目がチカチカして白くなっていく。耳も詰まったように聞こえづらい。
もう首を絞める手を掴む力さえ無くなった。まるで絞め殺される鶏。そんな気分。
ズル、ズル、と体の節々から力が抜けていく。
もう、いしきも、なくな
白目を剥いて口の端から泡を垂れ流しながら死んだ。
ほら見ろ。やはりこっちの顔の方が美しい。
囲まれる。*納棺師、占い師、傭兵*→←痛めつけたいサバイバー第1位{3}*ルキノ*
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すぴお - 待って最初の弁護士で腹筋ログアウトしました最高ですアザスありがとうございます応援してます!!! (2020年4月25日 0時) (レス) id: 5763911021 (このIDを非表示/違反報告)
お豆腐(プロフ) - ちょっとダークな雰囲気で世界観めっちゃすきです!夢主に感情移入しすぎて痛いw (2020年3月4日 1時) (レス) id: 4dd9818095 (このIDを非表示/違反報告)
もゆう(プロフ) - 金魚丸さん» どえぇええありがとうございます………………ありがとうございます…………。喜んで書かせていただきます………… (2020年1月26日 19時) (レス) id: 2412a78293 (このIDを非表示/違反報告)
金魚丸(プロフ) - はじめまして…!キャラの特徴だったり世界観だったりとっても大好きです…!新ハンターのアンさんが夢主ちゃんにだけめちゃくちゃ優しい…みたいなお話が見たいです、もしリクエスト受付中であれば是非お願いします!これからも陰ながら応援しています…! (2020年1月26日 15時) (レス) id: 0008ec1201 (このIDを非表示/違反報告)
もゆう(プロフ) - 綵宇さん» ぁああありがとうございますめちゃくちゃ嬉しいです……タダでは起き上がらない精神の持ち主じゃないと楽しい荘園ライフを送れないと思って意識して書いたので気づいて頂けて感激です……!!これからも更新頑張ります〜! (2019年12月26日 21時) (レス) id: 2412a78293 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もゆう | 作成日時:2019年6月9日 18時