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二の腕 sha ページ29





「A、頼む!二の腕触らせてくれ!!!」
『………は?』

仕事を一旦終わらせ、ゆっくりとお茶を飲んでいた。
そしてシャオロンが部屋に訪れ、何の用だと思ったら先程の言葉を言われた。
髪を触らせてくれ、や、手を見せてくれ、は分かる。
流石に二の腕触らせてくれは初めてだ。

『二の腕……?』
「そう!!」
『なんで触りたいん?』
「ええっと…それは……」

シャオロンは言いにくそうな素振りをする。
……あれか?フェチとかか??
私はそこら辺の情報に疎いが、フェチって人に言い難いはずだろう。

『あー…いいよ、うん』
「ほんま!!?」
『触りたいんでしょ、ほら』

袖を捲り、腕をシャオロンに向けた。
彼は恐る恐る触れ、優しくむにむにと触る。
訓練もしてるからもちもちしてないはず……。

『触り心地は?』
「……最高…もちもち…」
『そ、そう…』

正直、引く。
彼の表情は出来るだけ見ないようにしてるが、声で何となく分かる。
私は利き手で資料を持ち、目を通す。
確かこの資料は、後に部下が取りに来るはず。
……待って、部下に見られたら終わりじゃない?
彼らが来る前に、コイツを何とかしないと…!

『シャオロン』
「んー?」
『もうすぐ私の部下が来るんだけど、見られたらヤバくない?』
「んー…それはヤバいなぁ……」

シャオロンは手を離してくれた。
そして仕事に戻るらしく、彼が扉を開けると驚きの声をあげた。
まぁ、部下と鉢合わせなんだろう。

「珍しいですね、シャオロンさんがAさんの元にいらっしゃるの」
『そう?』
「俺はそう思いますけど……あ、追加でーす」
『要らん』

まじかぁ……追加かぁ…。
部下から書類を受け取ると、彼は何かを思い出したらしく不思議そうに聞いてきた。

「あ、Aさん知ってます?」
『なにがー?』
「少し前、幹部様が楽しそうに話してたんです。好奇心で聞き耳を立ててみると何やら「女の二の腕と胸の柔らかさは同じらしい」と話していまして」
『……ん?ごめん、もっかい』
「ですから、二の腕と胸の柔らかさは同じと話してました」

二の腕と胸の柔らかさが同じ??
待って、シャオロンはそれを知って私に頼んできたの?

『それ、誰がいた?』
「確か…ゾムさん、鬱さん、コネシマさん、シャオロンさんですね」
『……あの野郎!!!』

知ってて触ったんか、トントンに訴えたろか。
いや、しんぺいさんに頼んだ方がいいか。
…シャオロン、まじで覚えとけよ。

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こんにゃく - お疲れ様でした。とてもなめらかで綺麗な文章を書かれていて、読んでいてとても幸せでした。本当にありがとうございました。 (2019年5月17日 20時) (レス) id: 0fb3eb8127 (このIDを非表示/違反報告)
羅(ろう)(プロフ) - はるさん» 小説を読んでくださりありがとうございました。好きと言ってもらえてとても嬉しいです。これからも無理をしない程度に頑張ろうと思っています。今まで本当にありがとうございました。 (2019年5月15日 20時) (レス) id: 14801f692c (このIDを非表示/違反報告)
羅(ろう)(プロフ) - キヅキさん» 小説をいくつか読んでくださりありがとうございました。他の場所で巡り会える確率は低いと思いますが、キヅキ様のような優しい方に読んでもらえるように頑張ります。今まで本当にありがとうございました。 (2019年5月15日 20時) (レス) id: 14801f692c (このIDを非表示/違反報告)
羅(ろう)(プロフ) - 葉月さん» 最後まで見てくださり、ありがとうございました。リクエストをくださった時は本当に嬉しかったです。Twitterのフォロー申請は鍵垢なら全て通しているので、お気軽に申請してくださっても構いません。本当に、今までありがとうございました。 (2019年5月15日 20時) (レス) id: 14801f692c (このIDを非表示/違反報告)
はる - お疲れさまでした。小説、面白かったです!大好きです!これからも、頑張ってください。いつまでも、応援しています。本当にお疲れさまでした。 (2019年5月8日 3時) (レス) id: d3b8419922 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:羅(ろう) | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2018年8月5日 18時

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