私はしがない歌い手です。 (ページ22)

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21話ページ22

「シルさん、僕ともコラボしてくださいよ～」

「私でよければ…」

「その前に俺とだからね～」

「A、私ともやろうよ～」

あの超人気歌い手さんに会ったと思えばいつの間にか囲まれコラボのお誘いがきたりで少し頭が痛くなる。まさにこれは急展開というやつだ。

「名前Aちゃんって言うんだ！でもまさかくろちゃんと知り合いだったとはなぁ…」

「そうですよ！何で教えてくれなかったんですか！」

「そりゃぁね～秘密にしといた方が面白いじゃん？それに私のAを君達に取られたくないからね！」

「ちょっとくろちゃん…」

「Aちゃん、今日ついでにコラボのやっちゃお？今からなら時間あるし。」

「あ、はい。じゃあくろちゃん私とそらるさんは行くから後はよろしくね」

「ちょっとA！？」

さっきからうるさかったくろちゃんに背を向けそらるさんと家に向かった。
………と、言いたかった。

「じゃあ皆で行く？」

「そうしましょ！僕もAちゃんの家行きたいです！」

「私のAだからね！」

結果、皆で家に行くことになってしまった。本当に何故こうなってしまった…