伝説の０番目の真祖

じゅうきゅうわ ページ29

真昼side

クロ「おら、CM明けだぞ クイズの答えは？」

そう言って、クロは手品師の帽子に爪を突き刺して、ブラブラ揺らしている

「あァ〜やめてよォ ゆらさないでよォ」

すると、手品師の雰囲気が変わった

「椿が君を嫌いな理由はァ
…もォ わかってるでしょォ？

キミがこのクイズに答えられないってことが答えだよォ？」


どういう意味だ？

クロ「？そもそもオレは椿なんて知らねー…」

『…お花の名前？』

確かに花にも“椿”っていうのがあるけど…

真昼「って、A！！起きたのか！？大丈夫か？どっか痛いとこないか？」

『大丈夫だよ、真昼』

「ちがうよォ！！花にもあるけど、人物だよッ！！」

人形なのにさっきとは打って変わって表情が暗くなった気がした

「キミ“達”は“椿”を【知らない】んだ

かわいそうな椿 かわいそうな椿

だァれも椿を知らないんの〜
兄弟も人間も社会も世界も椿を知らないん

全部死んじゃえ★」

理不尽過ぎるだろ…

クロ「知らねーもんは知らねーよ めんどくせー…」

それはそうだ 知らないだけなのに、何故殺されなければいけない

“椿”にだって知らないものはあるだろう

そんな考えが頭にぐるぐる回っている

バシャッ

突然クロと繋がっていた鎖が消えた
その拍子に転んでしまった

真昼「わっ！？ 鎖が…消えたのか？
！おいクロ！大丈夫＿＿＿…」

クロ「大丈夫じゃねー…あー明日絶対筋肉痛だー…
めんどくせー…」

(たまには動けニート)

そう心の中でツッコんだが敢えて口にしない

(…というか、よかった 元のクロに戻っ…て……)

『真昼？真昼！ま…る！』

ーあれ？えっ？Aの声がだんだん遠のいていく
おい何なんだよ 次から次へと

誰かシンプルに説明してくれよ＿＿＿＿…

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